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丹沢主綾を一日で縦走せよ(1)

西丹沢自然教室 〜 檜洞丸 〜 臼ヶ岳 〜 蛭ヶ岳 〜 丹沢山 〜 塔ノ岳 〜 大倉

2009年6月27日(土)、天気:晴れ

行動時間 8:30〜18:50( 10h 20min )

探検メンバー : キリヤマ隊長(単独)

 

この日、我が隊は西丹沢自然教室のバス停より、

檜洞丸、蛭ケ岳、塔ノ岳を経て大倉バス停に至る

コースを探検。

コース高低図

 

 今回の探検にアンヌ隊員を誘うが、コースがおにぎり向きでないことを理由に拒絶。

フルハシ隊員は6月の気温上昇にともない、質素モード突入で断念。キリヤマ隊長の単独探検となった。

 累計標高差2438m、一般コースタイム12時間を超えるこのコース。はたして探検初心者のキリヤマは、

日が暮れる前に大倉にたどりつけるのか。

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檜洞丸まで駆け上がれ

新松田駅を降り、バス停に向かう。

 

バスで1時間20分、

西丹沢自然教室に到着。さぁ行くぞ。

緑がとても濃くなった山々の向こうに

大室山が少しかすんで見える。

5分ほどで、檜洞丸への登山道入り口に着く。(08:49)

ここから今日の探検が始まる。

まずは、ゴーラ沢出合いまで進む。

走ることを考えて、今日は登山靴ではなく

トレイルランニング用の靴を履いてきた。

ゴール地点の大倉までは距離があるので、

かなり急いで進まないと日が暮れてしまう。

走れるところは、走って進む。

快調に走る。うん、いい調子だ。

登山道入口から約20分、

ゴーラ沢出合いに到着。(09:12)

初めて見る看板だ。ここからツツジ新道の入口が

わかりにくいので、迷う人が多いと聞く。

ゴーラ沢を闊歩して対岸にわたる。

樹木が生い茂るこの時期、以前に紹介した未確認物体は、

木々に隠れてまったく見えない。(No28だよ)

沢を渡ってツツジ新道を行くと、すぐにクサリ場だ。

続いてベンチを通過。

ツツジ新道は激坂の上にごつごつした岩が多く、

さすがに走ることができない。

急ぎ足程度で登っていく。

モミの大木のある鞍部を越え、

展望地に到着。(09:56)

ここから見えるはずの富士山は霞んで見えない。

このあたりでだんだんヒーコラしてくる。

心拍数はとっくに最大値。息切れして苦しい。

岩や木の根だらけの坂は登りにくい。

今日のコースで一番長い登りだ。

大量に汗をかく。

2つ目の少し長いクサリ場を越えると、

木の階段やハシゴの道を進む。

ベンチのあるところに到着。

補給のため休憩。ここでベンチにいた探検家と会話をかわす。

なんと彼も大倉までいくという。

わたしと同様、日の長いこの時期をねらって来たらしい。

お互いの健闘を祈り、再び探検に出発する。

 

石棚山への分岐を分けて、

しばらく木道を登ると、

檜洞丸名物、緑の上を歩く木道だ。

ここはバイケイソウで有名なところだが、

この時期はフキがたくさん敷き詰められている。

 

セミの声がコンサートホールのように響いている。

これもこの時期の名物だ。

最後に階段をひと登りすると、

檜洞丸の山頂に到着。(11:19)

数人の探検家がベンチで休んでいる。

木陰の優しい感じがとても心地よく、

しばらくここにいたいのだが、

今日は急いでいるので、すぐに山頂を後にする。

次のターゲット、臼ヶ岳へ

ここから蛭ヶ岳までは、初めて進む道だ。(11:26)

しばらくはフキ野原を進む。

そして、どんどん下っていく。

ここで時間を稼がねば、大倉に着くまでに

日が暮れてしまう。

それ、トレイルランニングだ。

駆け足で下るぞ。

しばらく下ると、なだらかな尾根道になる。

木々の合間に差し込む日の光が

草木の緑に光っている。

ガレているところもあるが、整備されており

安心して探検できる。

おお、あれは蛭ヶ岳だ。

目標が見えてくると、がぜん元気が出てくる。

しばらく進むと、崩壊地が見えてくる。

ちゃんと整備されている。

修復に修復を重ねたような感じだ。

鉄のハシゴがあるが、このハシゴは以前使われていたものだろう。

ここを左に折れて進むように看板がある。

鉄板の橋を通過すると、

谷間の風がとても心地よい稜線をすすむ。

ベンチのあるところで一休み。

そしてしばらく下ると、そこは神ノ川乗越だ。

ここから谷間をしばらく下った所に水場があるらしい。

時間があるときにはゆっくり見てみたい。

神ノ川乗越を過ぎると、いよいよ臼ヶ岳への登りが始まる。

先ほど登った檜洞丸の長い坂が、

かなり体に効いており

臼ヶ岳の登りはなかなかきつい。

ヒーコラしながら登っていく。

スポーツドリンクを一定時間で口にしているのに、

なぜか汗があまり出なくなった。

気温が下がったかな、帽子が汗を吸い取っているのかな、

などと考え、汗が出ないことはあまり考えずに進む。

しかし、このことが誤りだったことを後で知ることになる。

ついに臼ヶ岳の山頂に到着。(12:39)

先行していた探検家と挨拶を交わす。

彼も大倉まで行くという。

目の前には蛭ヶ岳。

美しい。

大きな翼を広げ、空に向かっていくように

すっくと立っている。

ここ臼ヶ岳から見る蛭ヶ岳は、畏敬の念すら感じさせる。

鬼ヶ岩の頭、棚沢ノ頭も一望できる。

これからあそこまで行くのだ。

気持ちがとても高揚してくる。

下には熊ノ木沢の堰堤が

バームクーヘンのように見える。

三脚を使って記念撮影。

ここで2回目のおにぎりタイム、と大福モチを食べる。

いざ、あそこに登るぞ。

少し疲れていたが、このときは大丈夫だと思っていた。

ここでもう少し休むべきだったと、後に後悔することになる。

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