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ゴーラ沢出合にある未確認の物体を調査せよ(1)

 

西丹沢自然教室 〜 ゴーラ沢出合 〜 ツツジ尾根(ツツジ新道)〜 檜洞丸(往復)

2009年2月7日(土)、天気:曇り

行動時間 07:40〜14:50(7h 10min)

探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員

 

本日はツツジ尾根を檜洞丸へ向けて進む。ツツジの咲く時期には、

たくさんの人が訪れるこのコースだが、冬期は訪れる人も少なく静かな尾根道だ。

ということは、これは冬期限定のマイナールートだ。

よし、探検隊の出動だ。ゆけ、キリヤマ。

 

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西丹沢自然教室の駐車場にマイナー探検1号を駐車する。(07:43)

今日の探検は雪が積もってかなり険しい冬期登攀を強いられるだろう。

アイゼンの用意、逃げ出す準備、遭難して入院、そして

美人看護婦さんの手厚い看護を受ける心構えはできている。

 

しかし、西丹沢自然教室にある伝言版によると、

なんと檜洞丸には積雪がないそうだ。

うーん、せっかくアイゼン持ってきたのに残念だ。

 (今日は2/7)

 

それでも、檜洞丸までの稜線はとても美しいので、

きっと楽しい探検になるはずだ。

気を取り直して、ツツジ尾根の登山口に向かう。

 

県道を5分ほど歩くと登山口に到着する。

ここから長い登りが始まる。

(07:50)

 

最初、登山道は沢沿いに進み、

 

すぐに稜線へ向けて進んでいく。

 

しばらく急な道を登ると、

 

稜線から少し下のゆるやかな道になる。

 

途中、登山道が崩れているところがあるが、

鉄パイプで補強された頑丈な丸太橋がかかっている。

 

大きくカーブしているところを通過すると、

 

きれいな道が続く。

 

檜洞丸まで4Kmの道しるべ脇を通過する。

 

すっかり葉のなくなった樹木のこの時期、

常緑樹の緑が目だって美しい。

 

やがて雨で土砂が登山道に流れて堆積しているところに着く。

道しるべが首のところまで埋まってしまっている。

 

土砂に埋もれた堰堤を越えると、

 

ゴーラ沢出合(ユイバシ沢とゴーラ沢の合流地点)に到着。

県道からおよそ50分だ。

(08:37)

 

ここには以前、丸太橋があったのだが

増水で流されてしまたようだ。

渡れそうなところにテーピングの印があり、

川の中に石が積まれている。

 

おや??ユイバシ沢の堰堤の先に

なにか赤いものがあるぞ。

自動販売機のようなものだが・・・。

ここには何度も来たが、いままでは

樹木に隠れて見えなかったらしい。

(2008年6月撮影→)

 

よくわからないので、双眼鏡でその物体を確認すると、

なんと自動車だ。こんな山奥になぜ?(ズームして撮影)。

よく見るとはるか上に林道がある。あそこから落ちたのか。

昨日今日落ちたようには見えないので

助けを求めている負傷者がいるとは思えないが、

双眼鏡で見てもよくわからない。念のために確認しに行ってみよう。

 

堰堤は簡単に越えられた。

川原にタイヤが転がっている。

転落の衝撃で外れたのだろうか。

 

「誰かいたりして、ちょっと怖いね」とアンヌ隊員。

「大丈夫だ、度胸を出せ」とキリヤマはアンヌ隊員をなだめる。

でも、オロク(遺体)とかあったら・・・どうしよう・・・。

そうしたら見なかったことにして、まわれ右しようかな。

近づくにつれ、なんだか心臓がどきどきしてきた。

隊長のキリヤマがビビッている。

 

近づいてよく見てみると、やはり最近落ちたものではなさそうだ。

助けを求めている人がいるような感じはないが、

人骨とかミイラがありそうで、これまた不気味だ。

なまじの怪談よりよほど怖い。

 

しかし、周辺を慎重に調べてみるが、特に異常はない。

死体、骨、ミイラはなかったが、度胸もなかった。

 

念のために車内も見てみるが、

ここにも怖いものは何もない。

 

上の林道からここからまで土砂が崩れている。

この自動車は林道から墜落したというより、

土砂と一緒にここまで流れてきたような感じがする。

大雨の日に林道に駐車した車が流されたのだろう。

山にはいろいろなものが落ちている。

 

でたぁ、人骨か!!

なんだ、シカの骨だ。

(まだビビっているのか?)

 

ツツジ尾根への登山口まで戻ってきた。

さぁ、行くぞ。(09:05)

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