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本当に道があるのか、セギノ沢から大滝峠に登れ(1)

地蔵平 〜 セギノ沢 〜 大滝峠 〜 一軒屋避難小屋 〜 大滝橋 〜 中川橋

 

2009年4月29日(水)、天気:晴れ

行動時間 13:00〜17:40( 4h 40min )

探検メンバー : キリヤマ隊長、フルハシ隊員

 

前回までのあらすじ:

我が隊は、さかせ古道、廃道区間の突破を敢行。

たくさんの崩壊地を大胆に進むキリヤマの姿に、

世界の人々が感動した。(本人が言うのだから間違いない)

 

さて、次はセギノ沢沿いにある廃道を使って、大滝峠に至る。

地図には載っているこの道。実際に行ってみると、

そこに道は無かった。我が隊は大滝峠に到達できるのか。

ゆけ、マイナールート探検隊。

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大滝沢橋まで林道を進む。(13:00)

ちなみに今日、自転車を止めたところは「大滝橋」で

これから向かうのは「大滝沢橋」。

「沢」ちがいでややこしい。

しばらくはわだちもあり、この道が林道なのがわかる。

しかし、だんだん道が荒れてくる。

沢を2回越えたところで、

ほとんど道がなくなった。

あまりに崩壊が進んで、ここにかつて林道であったとは

とてもうかがい知れない。

道を間違えているのだろうか。

しばらく進むと、また道らしい感じになってきた。

しかし、あいかわらず<わだちはない。

沢を越えるように道が進んでいるが、この沢から登るのではなさそうだ。

かつて車が通っていた名残、カーブミラーだ。

こんな山奥にある今は使われていないカーブミラーは、

かつてここにいた人々の営みを感じさせる。

やがて遠くに橋が見えてくる。

地蔵平から約45分。

大滝沢橋に到着だ。(13:45)

ここから大滝峠への道があるはずだ。

さぁ行くぞ。

沢に降りてみると、あれ、道が無いなぁ。

遠くに堰堤が見えてくる。

この堰堤は巻かなければならない。

堰堤を越えるために左岸(右側)を登る。

かなり高いところまで上らないと越えられない。

堰堤を越えたところで、今度は下る。

ここで最近習得したばかりのロープワークを隊長から伝授だ。

背中と脇の下に通して、両手を広げてロープを握って下る方法だ。

次にフルハシ隊員もロープワークに挑戦だ。

これはいい、と感心するフルハシ隊員。

よし、これで隊長の信頼度もアップだ。

無事、堰堤を越えて沢に立つ。

それにしても道はまったくない。

かつて地蔵平に住んでいた人はここを通って

大滝峠に行った、と聞いているがヘンだなぁ。

そのうち道を見つけられるかもしれない。

とにかく、沢を登っていこう。

岸に道があるのかな。

しかし、そこはただのヤブで

やはり道はない。

少し進んでみても、見つからない。

本当に大丈夫だろうか。

(わたしは道を間違える点では、誰にも負けない自信があるのだ)

やがて反対の岸に道らしいものを発見、

これだ。ついに道を見つけたぞ。

「えー!違うんじゃないの?」とフルハシ隊員。

なにを言っているんだ、キリヤマの目に狂いはない。

(キリヤマは狂っているかも知れないが)

ええいよし、オレが見てくる。

必ず道を見つけられる。行ってくるぞ。

しかし、道は無かった。

この先はただの藪で踏み跡はまったくない。

見当違いもはなはだしい。

あいもかわらず、沢をつめていく。

道は見つからないが、この付近の自然がすばらしく

とても穏やかな気持ちになる。

少し休憩をしていると、

突然、身を清めるフルハシ隊員。

すると、彼は急激に活発になる。

相変わらず、よくわからない行動だ。

大滝沢橋から約40分。

ついに、滝に出合ってしまう。

滝を巻こうと左岸(右側)の岸を登ってみるが、

滝を越えてから降りることができない。

やはり直登りするしかないようだ。

よし、行くぞ。

左岸(右側)を登ることにする。

意外にもスムーズに登れる。

その先にはさらにもう一つの滝と大きな堰堤が出現

あのような堰堤は登ることも下ることもできない。

(寝そべることもできない)

左岸(右側)は垂直に近い岩の壁だ。

右岸(左側)から登るしかないようだ。しかし、こちらも垂直に近い。

立木を利用すれば、なんとかしがみつけそうだが、

わたしには、このような崖を登る実力はない。

(滑落する実力はあると自負している)

よし、一気に登るぞ。

走りだしたら止まらないぜ。いくぜ。

というか、止まったら落ちてしまう。

必死に登るキリヤマ。

上部の段々になっているところからロープを出す。

フルハシ隊員はロープを使って登る。

堰堤の脇に向かって細い段がついているので、

これを利用して横に進む。

下を見るなよぉ、フルハシ。

堰堤の落ち口を横に見ながら、

ようやくクリアー。

やったぞ。

堰堤の上には、なんと赤テープだ。

えー!?

この道で正しいのぉ。

あらためて地図とコンパスで確認するが、

もはや現在地が分からなくなってきた。

とにかく、分かるところまで登っていこう。

おお、なんと矢印だ。

踏み跡はないが、進んでいるところは

間違えていないということか。

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