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本当に道があるのか、セギノ沢から大滝峠に登れ(2)

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さらに登っていく。道は相変わらずない。

こんなところで何かあっても誰も来ないだろう。

単独登山では危険なところだ。

流木が折り重なっている。

越えるのに苦労しそうだ。

さらに進んでいくと、水量がどんどん少なくなってくる。

いよいよ、ツメに入るだろう。

沢が二股に分かれている。

右か、左か。どっちだ。

地図を見てもよくわからないぞ。

左は流木が沢をふさぎ、荒れた感じがする。

それにくらべ、右はすっきり気持ちの良い沢。

右に間違いない(根拠なし)。

右の沢が主流に決まってる(理由なし)。

右に行くぞ(計画なし)。

3分ほど進むと、さらにその先で二股に分かれている。

ええい、もうわからない!

真ん中を登ってみよう。

 

*あとでわかったのだが、ここで道を間違えている。

 右の涸れた沢を進むのが正解。

登ってみるとそこは、平らな所だ。

右方向を見ると、涸れた沢が続いている。

こんなところをつめて登るわけがない。

*本当は、この沢をつめると大滝峠だ。

左方向を見ると支尾根がある。

ここを登れば大滝峠ではないだろうか。

*ちがう!

よし、ここを登れば大滝峠に違いない。

*まだ気がつかない。

最後の力を出す、フルハシ隊員。

*まだ気がつかない。

よし、尾根が見えてきた。あと少しだ。

*まだ気がつかない。

やったー到着だ。

あれ、大滝峠じゃないぞ。ここはどこだ。

あっちが大滝峠だ。

見覚えがある。

1、2分、右方向(南)に進むと、

やったぞ、大滝峠に到着だ。

大滝沢橋から約2時間だ。(15:51)

正しく登ってきたときに、到着するはずだった入口はヤブだ。

ここからは、管理道を使って一軒小屋避難所に向かう。

入口には立ち入り禁止(探検家はどうぞ)の看板がある。

(16:02)

 

管理道は意外にしっかりした道だ。

うん、やっぱり道があるっていいなぁ。

今日は道がないところばかりを歩いていたので、

このようにしっかりした道を歩くと、とても感動する。

丸太橋もあり、これはなかなか整備された管理道だ。

これならスピーディに進める。

大滝峠までは活発だったフルハシ隊員、

だんだん、行動がゆったりしてくる。

やがて一般の登山道と合流する。

大滝峠から約20分だ(16:24)。

合流地点にも、立ち入り禁止(探検家フリー)の看板がある。

さぁ、あとは自転車を置いてある大滝橋まで進むぞ。

しかし、このあたりから、フルハシ隊員の足がさらに遅くなり始める。

「少し急がないと、日が落ちてしまう」、と急かすキリヤマ。

しかしまったく動じない、フルハシ隊員。

えー!、質素モードに入ったのぉ。

それ、急ぐぞ。

しっかりついてこい。

ゆったり。

一軒屋避難小屋はスルーする。

わっせ、わっせ。

ゆったり。

もうすぐだ。急げ。

ゆったり。

大滝橋に止めてある自転車に到着だ(17:31)。

ここから車を止めてある中川橋まで一気に下る。

よし、

それ、

びゅーん。

マイナー探検1号に到着。(17:44)

感想:

・自然との調和と融合を求めるフルハシ隊員。今日の探検も質素モード全開だった。

 質素なのか疲労なのか謎を残したままだが、すばらしい探検を楽しめた。

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