探検リストに戻る

さかせ古道を突破せよ(1)

中川橋 〜 細川橋 〜 二本杉 〜 さかせ古道 〜 地蔵平

2009年5月3日(日)、天気:晴れ

行動時間 9:00〜12:30( 3h 30min )

探検メンバー : キリヤマ隊長、フルハシ隊員

 

ついにこの日が来た。さかせ古道の廃道を行く。

いつかは攻略しようと心に誓っていた。

わたしは探検家として無能だと思われているが、

さすがに失格と思われているのは

わずかに百人中99人だ。(1人はわたしだ)

そんなわたしと共に探検するのは、質素な魂の持ち主、

フルハシ隊員。いくぞ、マイナールート探検隊。

1 

大滝橋に到着。本日は、帰路に自転車を使う。(08:36)

道路わきの看板の後ろに自転車を止める。

そして丹沢湖の中川橋にある駐車場に

マイナー探検1号を駐車する。(08:55)

ゴールデンウィークにもかかわらず、車は一台も止まっていない。

中川橋を渡って県道に出る。

県道をてくてく歩いて、上ノ原方面に向かう。

中川橋から15分、上ノ原バス停付近だ。

細川商店の先から二本杉峠への入口がある。(09:10)

ここから、さかせ古道が始まる。

「丹沢今昔」(奥野幸道著、有隣堂)によると、

「さかせ古道は山梨県道志村の三ヶ瀬沢沿いに城ヶ尾峠を越え、

地蔵平から二本杉峠を経て中川川の上ノ原に出る道である。」とある。

今歩いているここはすでに、さかせ古道だ。

しばらく進むと、登山道が見えてくる。

そして、工事中の堰堤脇を通る。

登山道に入る。

穏やかな感じのする登山道だ。

5分ほど進むと、植林の森になる。

このあたりから、だんだん坂が急になってくる。

やがて尾根を越え、尾根の反対側にでると道が平坦になり、

森は原生林となる。新緑が美しい道が続く。

途中大きく崩壊しているところを通過する。

この付近は大規模な補修工事により

安全に通れるようになっている。

道しるべもたくさんあり、

ハイキングコースとしても最適な道だ。

二本杉峠に到着だ。登山道入口からここまで約1時間。(10:18)

二本杉峠の穏やかな風を感じながら、

これからの過酷な探検を前に緊張が高まってくる。

地図を確認するキリヤマ。

今日は10mロープ、カラビナ、スリングの準備も万全だ。

少し細い道を屏風岩山方面に進むと、

屏風岩山への尾根道に出合う。

さかせ古道の二本杉峠、地蔵平間は廃道だ。

さぁ、ここからが探検だ。

尾根の左側斜面がさかせ古道の廃道だ。地蔵平方面を臨む。

うっすらと道がついている程度の道だ。

本当にこっちに進むのか、と不安を隠せないフルハシ隊員。

おそらく、崩壊しているところもあるだろう。

いつでもロープを使えるように

体にロープを巻きつけておく。

いざ、出発だ、勇気をもって進むぞ。(10:33)

おっと、いきなり道が無くなる。

廃道とはいえ、こんなにも道がないのか。

それにしても、

コレは変だ。

 

トカゲが驚いているではないか。

いったい道はどこにあるんだ。

これはやっぱりおかしい。

さまよっている間にどんどん斜面を下ってしまった。

とにかく、登り返そう。わたしが先に登って、

下にいるフルハシ隊員にロープを出しながら登っていく。

斜面を登るフルハシ隊員。

おそらく、隊長に対して疑心暗鬼になっていることだろう。

 

 

だいぶ上がってきた。

が、なかなか道はみつからない。

なんだ、こんなに穏やかな道があるじゃないか。

さすがはキリヤマ、道迷いのスペシャリストだ。

最初から穏やかな道だったのを

いきなりはずしてしまったのだ。

あらためて、さかせ古道を進んでいく。

平坦な道が続いている。

さかせ古道は、かつて地蔵平に住んでいた人の生活道だった。

彼らも今日と同じ新緑を見たのだと思うと、なんだか嬉しい。

崖っぷちの道を通過する。

崩れそうな道、高度感もある。緊張がみなぎる。

そして、ついに来たか。最初の崩壊地だ。

覚悟はできている。

崩壊地の下には簡単に降りられた。

問題はこれからだ。どうやって反対側の壁を登るかだ。

よし、倒木を上手く使えば登れそうだ。

倒木につかまりながら岩場を登っていく。

フルハシ隊員からトライする。

帰宅してからWebで調べたところ、

この倒木はずいぶん前からここにあるようだ。

必死になって登るキリヤマ。

身長の高いフルハシ隊員は、なんなくクリアーしたが、

背丈の低いキリヤマは、ちょと難儀する。

第一崩壊地を突破だ。

よし、この調子でいくぞ。

1 

このページのTOPへ

探検リストに戻る

ホームに戻る