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アンヌ隊員の巻き道デビュー(1)

 

丹沢湖ビジターセンター 〜 蕗平橋 〜 山神峠 〜 伊勢沢の頭 〜 ブッツェ峠 〜

日影山(ブッツェ平)〜 三神峠 〜 神尾田神社

2009年3月28日(土)、天気:曇り(雪)

行動時間 7:50〜17:00( 9h 50min )

探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員

 

山神峠を蕗平橋ルートより極める。ここは、ほとんど人が通ることのないマイナールート。

しかも途中、崩壊地を巻き道を使って越える。

アンヌ隊員は巻き道を使って崩壊地を越えるのは初めてだ。

山神峠のあとは、日影山を北東ルートより登頂し、三神峠に向かって進む。

行程が非常に長いが、愛と勇気とおにぎりで乗り切る。

行くぞ、マイナールート探検隊。

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丹沢湖、永歳橋近くに無料駐車場がある。

マイナー探検1号から自転車を下ろす。(07:20)

今日はここに自転車を止める。

この駐車場は9:00から16:00までしか開いておらず、

登山者が利用するには時間が合わない。

 

駐車場のはじっこの方に自転車を置く。

これで準備万端だ。

 

そして丹沢湖ビジターセンターまでマイナー探検1号で移動。

下山後はここまで自転車で戻ってくる。

 

秦野峠林道を進む。(07:47)

さぁ、今日も楽しい探検の始まりだ。

 

林道わきに、アートな作品がある。

なつかしい乗り物だ。

 

小管沢橋を通過。立派な鉄橋だ。

 

林道をしばらく進むと、啓蒙家の看板がある。

「無断でとらないで下さい」とあるが、

山北町森林組合にお願いすれば取ってもいいのかな。

せっかくの啓蒙が伝わらず残念だ。

 

やがてゲートを越える。

 

ここにも啓蒙家の活動がある。

うん、緑は大切だ。

 

勾配14%の坂を登っていく。

私はかつてここを自転車で登ったことがある。

徒歩だとそんなにきつい坂には感じられないが、

自転車だと心臓がバクハツしそうになる。

 

放置物がある。ロッカーだろうか。

「火薬取扱所」と書いてある。

ずいぶんと狭い所で取り扱っていたものだ。

 

続いて炭焼き小屋だ。

この道は次々にいろいろなものが出てきて楽しい。

 

崖が崩れないように固めているところがある。

遠目に見ると、宇宙との交信をしている施設のようにも見える。

 

しばらく進むと、草に埋もれた宇宙との交信施設がある。

 

丹沢湖ビジターセンターから約1時間。

蕗平橋が見えてくる。

橋の先では先ほど見えた交信施設を建設している。

 

おお、人がいるぞ。

ロープで体を確保していないようだが、大丈夫なのだろうか。

 

蕗平橋のすぐそばに、山神峠への登山道入り口がある。

この先には崩壊地もあるという。

さぁ、気持ちを引き締めて、探検の始まりだ。

(08:47)

 

登山道を少し進むと、ミツマタの群生が迎えてくれる。

やさしい花をつけて風に揺らいでいるミツマタは、

とてもいい香りがする。


 
 

登り始めは道がはっきりしていない。

 

また啓蒙家の布教活動だ。

地盤がもろく崩れやすいため

探検家の皆さんは注意してください、と書いてある(!!)

 

たしかに崩れているところが多い道だ。

注意して歩く。

 

倒木もあるが、なんのなんの。

勇気をもって進むぞ。

 
 

これぞマイナールート探検。

 
 

それ、行くぞ。

 

登山道わきに、測量の杭が群生している。

 

崩壊地に丸太橋がかかっている。そんなに古くはない。

測量の杭が群生といい、丸太橋といい、

それなりに整備されているのだろうか。

 

@ 崩れたところを石垣で修復。

A その上に崩れた土が堆積していく。

B その上をキリヤマが通過する。

という場所を越えていく。

 

アンヌ隊員がおなかが減ってきたらしく、

おにぎりをどこで食べるのか、気になり始める。


 

そして、ついにきた。崩壊地だ。

うーん、思ったより崩壊しているなぁ。

 

ここは大きく巻かなければならない。

 

アンヌ隊員は崩壊地を巻くのは、初めてだ。

安全に越えられる道を探さなければならない。

いったん下に降りて登り返すルートを探ってみる。これはとても無理だ。

下りたら最後、地獄の果てまで落ちてしまうだろう。

 

次に崩壊地の上に登って、その先を下る巻き道を探る。

登るのは大丈夫だが、問題は下るときだ。

立木が少ない斜面なので、滑りだしたら止まらないだろう。

しまった。補助のロープを持ってくるべきだった。

 

こうしてキリヤマがルートを探して悩んでいる、

そのそばでアンヌ隊員は、おにぎりをほおばっている。

登ってから下ればいいんでしょ?

大丈夫、大丈夫〜、といたって平然。

しかし、このあとの巻き道デビューは

とんでもないことになる。

 

アンヌ隊員がおにぎりを食べ終わって、

キャラメルを食べ始めたころ、

キリヤマはルートを決める。よし、これで行こう。

 

おにぎりも食べた。元気いっぱいだ。

いくぞ。

 

まずは急な斜面を立木につかまりながら登っていく。

 

崩壊地の上部あたりから下り始める。

ここから先はもし滑ったら谷に落ちてしまう。ちょっとこわいぞ。

さすがのアンヌ隊員も緊張しているようだ。

まずはキリヤマが先行で下り、崩壊地の先に下りる。

土は柔らかくとても滑りやすい。

立木が少しだけあるので、つかまって下るようにアンヌ隊員に指示。


 

ところがこの後、アンヌ隊員は足を滑らせ斜面を滑り台よろしく

勢いよくすべってしまう。あわててキリヤマがサポートするが、

アンヌ隊員がとっさに立木につかまったので難を得た。

ガラガラと崩れ落ちる岩、流れるように落ちていく土。

二人とも谷に落ちなくてよかったが、アンヌ隊員は土まみれになった。

「わー、どろどろになっちゃった」とアンヌ隊員。


 

まぁケガがなくてよかった、とホッとしていると、

「これじゃ帰りにコンビニでおにぎりが買えない」と、うろたえるアンヌ隊員。

やっぱりおにぎりか。

そして、土塁のある場所を通過して、

しばらく進むと、

 

谷の反対側に管理用の鉄階段が見える。

階段の下は地についておらず、

どうやって登るのか、アートな階段になってしまっている。

 

丸太の階段のある急な坂を登っていく。

丸太が崩れてあっちこっちに向いている。

 

山神峠まで140mの道しるべ、もうすぐだ。

 

付近には様々な木が植林されている。

なぜか桜もある。こんなところに桜?

 

山神峠にある大きな杉の木が見えてくる。

この杉の木が、あとで遠くから見えて感動することになる。

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