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吹き荒れる雪、そして道迷い。どうするのだ、キリヤマ。(2)

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しばらくは急な坂が続く。

 

兵隊さんのようにきちんと並んでいる植林地帯の間を進んでいく。

 

やがてシカ柵を越えると、

 

左手には植林、右手には丹沢の原生林が広がっている。

きれいな尾根だ。

 

きれいな尾根の先でY路に分かれた分岐にさしかかる。

ここは登りのときに間違えやすいポイント、左方向はヤブだ。

 

ヤブに隠れた道しるべも健在だ。

道しるべに刻まれたシノザキさんも健在だ。

 

地面がところどころ凍っている。

氷を見たアンヌ隊員は

「おにぎりを食べよう」

としきりに言い始める。

白い氷が白米を連想させるらしい。

ここで、おにぎりを補給。

 

やがてモミの巨木地帯を通過する。

 

フランスのモン・サン・ミッシェルに

似ている株も健在だ。

↑これ

 

油絵のイーゼルに似た道しるべのあるところに到着。

 

ここは、下ってきたときに迷いやすいポイントだ。

キュウハ沢方面にはっきりと尾根があるので、

間違えないようにロープも張ってある。

 
 

しばらく進むと、

登山道は狭い鞍部や木の根だらけのところを通過していく。

 

天気は晴れており、実に気持ちがいい。

このあと大雪になるとは、このときは誰が予想できただろう。

 

やがて、前方に堂平からの尾根道と出会うピークが見えてくる。

 

左手には木々の合い間から竜ケ馬場が見える。

 

しばらく、穏やかな道がいた後、

急坂を登りはじめる。

 

地面が凍っている箇所が増えてくる。

 

そして、堂平からの尾根道と出会に到着。

 

このあたりから、地面がカチンコチンに凍っている。

 

アンヌ隊員にアイゼン装着を指示。

およそ一年ぶりのアイゼン装着だ。

 

雪ではなく、氷の上をアイゼンで進むのは

我が隊にとって初体験だ。

なんとも歩きにくい。

 

やがて岩がむき出しになった崩壊地が見えてくる。

 

キリヤマが先行でアンヌ隊員に注意を促しながら進んでいく。

進行方向右(写真左方向)は凍った谷間だ。

もし落ちたら、巨大な滑り台をどこまでも滑っていくことになる。

 

いままで何度も通過したことのあるこの岩場だが、

今日は難易度1000倍だ。頼むぜアイゼン。

注意しろ、と大声で指示をするが、アンヌ隊員は笑顔で楽しそう。

もっと探検らしく、緊張感を出してほしいものだ。

 

作業をしている人たちがいる。

登山道の周辺を整備している方々だ。

近くに行くと、昨年末に林道で車に乗せてもらった方もいた。

丁重にお礼を述べ、先に進む。

 

このあと、長い木道を登り、

 

丹沢三峰からの分岐に到着。(11:35)

 

分岐から2,3分で丹沢山の山頂に到着。

ベンチには探検家の姿も見える。(11:40)

 

みやま山荘でお茶をいただき、昼食を取る。

 

さぁ、下山だ。来た道を下っていくぞ。(12:32)

山荘から外に出ると、雪が降っている。

おりしも風が強くなってきた。

 

アイゼンを装着すると階段やハシゴを降りるのに苦労する。

 

宮ケ瀬方面は晴れているようだ。

こちらはじゃんじゃん雪が降っているのに。

 

凍りついた岩場を無事に下り、

 
 

今朝来た道、天王寺尾根をぐんぐん下っていく。

そして、雪がどんどん積もってくる。

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