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弁天尾根ルートを調査せよ(1)

 

弁天杉 〜 弁天尾根 〜 円山木の頭 〜 本間の頭 〜 松小屋ノ頭 〜 高畑山

 〜 青宇治橋 〜 塩水橋

2008年12月13日(土)、天気:曇り、晴れ

行動時間 07:40〜15:40(8h)

探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員

 

--前回までのあらすじ--

数々の危機を乗り越え、過酷な冒険を続けるマイナールート探検隊。

そして、ついに我が隊は弁天杉に到達した。すごいぞ、マイナールート探検隊。 

これもキリヤマ隊長の愛と勇気、そしてアンヌ隊員の好奇心と食欲によるものだろう。

さぁ次は、弁天尾根だ。ゆけキリヤマ。

 

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弁天杉への分岐まで戻ってくる。

円山木の頭へ向かう尾根、弁天尾根の入口を探して、

分岐を左方向へ進んでみる。

 

管理道なのに丸太の橋もある。ちゃんとした道だ。

 

やがて管理道は終わり、ただの踏み跡になる。

 

弁天尾根の入口を探して踏み跡をたどってみたが、

やがて消えてなくなってしまった。

弁天尾根へはどこから入るのだろうか。

しばらく、周囲をうろうろして探してみることに。

 

どうしても見つからないので、管理道の終点まで戻ってくる。

円山木の頭へはとにかく上に向かって進めばいいはずだ。

よし、このあたりから登るぞ。

切り取られた枝葉に足元をとられるが、

斜面をどんどん登っていく。

(10:16)

 

3,4分ほど登ると、シカ柵がある尾根に立つ。

地形から判断すると、おそらくこれが弁天尾根だろう。

 

シカ柵にそって尾根を登って行くと、

 

やがて尾根をふさぐように

シカ柵が行く手を阻んでいる。

むむ、これ以上先には進めないのか。

そんなはずはない。

 

おや、シカ柵にテーピングがあるぞ。

なんとシカ柵の網が切れている。

やった、ここから越えられる!。

 

大人ひとりがくぐることができる、

十分な大きさの「穴」がある。

だんだん探検らしくなってきた。

調子が出てきたぞ。どんどんいこう!

 

シカ柵を過ぎると、周囲の木々が変わった。

林業に管理されていないところ。

これぞまさに、丹沢の原生林地帯だ。

 

ブナの巨木もちらほらある。

 

テーピングがところどころにあるが、

何のためのテーピングかが分からないので、

地形とコンパスを確認しながら、慎重に登っていく。

 

ガスが出てきてしまったが、

尾根がはっきりしているので問題ない。

また、途切れがちではあるが踏み跡もある。

支尾根に進んでしまわないよう、注意しながら登る。

 

モミの巨木の間を通り抜ける。

さすがは原生林だ。巨木がとても多い。

 

斜面がかなり急になってくる。

踏み跡とテーピングがあるとなんとなく、安心できるが

踏み跡にはシカの糞がある。

もしかしたら、ただの獣道かもしれない。

 

老木に生えるキノコを発見する。

これは噂に聞く、サルのコシカケではないか。

 

サルのコシカケは漢方薬として知られている。

 

ガスがどんどん濃くなってくる。

周囲の山々が見渡せず、現在地が把握できない。

初めての弁天尾根、はっきりしない道に少し緊張するが、

すばらしい探検気分を味わえる。

 

とにかく上を目指せばやがて円山木の頭の尾根に出るはずだ。

地図とコンパスで位置を確認すると、まだしばらくは

登り続けることになりそうだ。

急坂なのでまっすぐに登れない。

ジグザグに登っていく。

 

急坂を登り続けるとやがて、平坦な場所になる。

 

斜面に横たわる倒木。

このあたりは人が整備していないようだ。

まさに手つかずの自然だ。

 

やがて尾根がだんだん細くなってくる。

ガスの合間から空が見え、美しい。

 

またしても、坂が急になってくる。

円山木の頭の稜線が見えてきた。

もうすぐだ。

 

円山木の頭、山頂直下はかなりきつい斜面だ。

最後の登りにへーコラする。

 

やったぞ。ついに、円山木の頭の山頂に到着。(11:35)

頂上から少し離れたところにでた。

弁天杉の管理道から1時間20分ほどの、すばらしい冒険だった。

 

道しるべの後ろに弁天尾根の踏み跡がある。

ここに出るはずだったが、どこかで少しずれたようだ。

 

次に本間の頭を目指す。

ここからは一般の登山道だ。

しばらく下りの道になる。

ガスが出て雨が降ったかと思うと、

すぐやんで晴れ間が見える、といった天気だ。

 

少し登り返すと、

 

無名の頭を通過する。(12:08)

 

道しるべに油性ペンで無名の頭と書いてある。

この道しるべがなければ、通り過ごしてしまうような

なんにもない平らなピークだ。

 

おお、古いファンタの缶を発見。

けっこうきれいだ。

 
 

そばには朽ち果てたゴミ箱、

さらにスプライトがある。

 

錆びた缶ゴミが散乱する。

かつてここにはゴミ箱があって、空き缶が

山積みになっていたのかもしれない。

 

次に本間の頭へ進む。

鞍部を越える。

 

少し長めのはしごを上り、その先を少し登ると、

 

本間の頭に到着だ。(12:22)

ここでアンヌ隊員のお昼コールにより、ランチタイムとする。

 

本間の頭にはベンチと道しるべがある。

丹沢三峰にはベンチが少ないので、貴重な休憩場所だ。

 

ベンチの後ろに、本間の頭〜丹沢観光センターへの

登山道入口がある。ここは以前にフルハシ隊員と下ったことがある。

迷いやすく危険な登山道で、途中何度も道を誤ったが、

地図を忠実にたどっていけば大丈夫だ。

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