本日の探検その2だ。 山頂より廃道を使って下る。 先ほど登ってきた尾根を下れば難なく下山できるのだが、 それでは探検として物足りない。 さぁ、ゆくぞマイナールート探検隊。 | ||
道はない、 が、我々には勇気がある。 とにかく進む。 | ||
それにしても、いくら廃道とはいえ、これほど道がないのはヘンだ。 本当に道があるのだろうか。だんだん、疑問が深まってくる。 「へんだぞ」 「いや、大丈夫だ」 2人の意見がまったくかみ合わないまま、どんどん進む。 | ||
ようやく2人の意見が一致した。どうやら、入口を間違えたらしい。 フルハシ隊員、ガッかり。 地図で詳しく確認するため、山頂に上り返すことにする。 まぁ、間違いは誰にでもある。 もっとも、山での間違いは死を意味するが・・・(ちょっと怖かった)。 それにしても、沢を登ってきた後の登山はキツい。 | ||
山頂から改めて廃道入口を探す。 塔の岳方面に少し下ったところに入口を発見。(13:05) (なんだよ、こんなにはっきりした入口があるじゃないか) | ||
おお、今度は道がある。間違いない。 さっきの道をあのまま下っていったら・・・・ まぁ死ぬことはないだろうが、苦労するところだった。 | ||
すぐに、笹の群生に出会う。 ヤブを左右に振り分けながら進んでいくフルハシ隊員。 | ||
このあとしばらく、笹地獄を味わうことになる。 まだ、笹が生えてくる次期ではないので、 夏にはこの道はもっとすごい笹地獄になっているのだろう。 | ||
ところどころ、ヤブが切れている。 一瞬だけほっとする。 | ||
ツツジが美しく咲いている、 笹地獄で仏だ。 | ||
尾根を示すテーピング、基準点を発見。 ここまで、どうやら道は間違えていない。 | ||
立ってヤブ漕ぎすると葉や枝が目に入ってくるので 中腰で進む。 | ||
やっとヤブが切れて、杉林になる。(13:30) この後も、笹のヤブは何度も出現する。 | ||
山桜が美しい。 | ||
広々とした場所に出る。 | ||
あまりの、美しさにしばし時を忘れる。 ガスが出ているので、展望がないが 晴れていれば大倉尾根を一望できるはずだ。残念。 | ||
そのまま尾根を直進する。 あとでわかったのだが、ここで道を間違えている。 左方向の尾根に進むべきだった。 | ||
だんだん、道が不明瞭になってくる。 というより、道がなくなった。 戻りたいのだが、笹が斜面の下方向に向かって生えているので、 上に向かって進むと笹に直撃される。 上り返せなくなった。困った。 | ||
現在地を確認する。やっぱり、どう考えても間違えている。 このまま進むしかない。 | ||
かなりの急坂な上に地面がやわらかいので、滑りやすい。 木や根っこにつかまりながら、徐々に下っていく。 フルハシ隊員が、ダウン。 | ||
杉が多くなってきた。 おそらく林業の作業現場だろう。 | ||
地面には枯れ枝が散乱しており、歩きにくい。 | ||
戸沢の駐在所が見えてきた。 こんなところを歩いていると、おまわりさんにしかられるかなぁ。 もし、見つかったら道に迷ったといおう、と二人で口裏をあわせる。 まぁウソではないのだから。 | ||
頂上から2時間以上かかって、ようやく戸沢に降り立つ。(14:46) 2人手を取り合って喜ぶ。誰もいなくて良かった。 他から見れば、探検隊二人は、ただの遭難者だ。 (というか、遭難してたけど)
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あとは、いつものように林道をてくてく歩いて | ||
愛車に到着。 無事帰還のポーズ。 |
烏尾山廃道で中腰での下山のため、翌日めずらしく筋肉痛だった。まぁ、これも訓練になってよかった。
しかし、左折のポイントを見つけられずに、そのまま下ったのは非常に危険だった。
遭難事故の8割りは下山中にルートを見失うことで起きている。
今回は間違えていても現在地がつかめていたので問題はなかったが、
下り始めのときに何分後に左折のポイントに到着するのかを計るべきだった。
次回の糧として行きたい。