探検リストに戻る

 

ビレイ訓練だ、確保せよ、Part1。マスキ嵐沢、葛葉川

大滝橋 〜 マスキ嵐沢 〜 権現山 〜 西丹沢自然教室

2011年 10月10日(月)、天気:晴れ

行動時間 9:10〜13:40( 4 h 30 min )

マスキ嵐沢

いつものように、西丹沢自然教室からバスで、

大滝橋バス停まで来る。

今シーズン、3度目のマスキ嵐沢だ。

バス停から40分ほどで、マスキ嵐沢出合に到着。

今日は、確保(ビレイ)訓練のために来た。

行くぞ、マイナールート探検隊。

訓練は、ここ F3 の2段目で行う。

前日に、8環を使用しての確保(ビレイ)を

アンヌ隊員にレクチャーした。

まずは、わたしがロープ無しで登り、それから

わたしがアンヌ隊員を確保(ビレイ)して、アンヌ隊員が登攀。

2人で落ち口に立つ。ここで、8環での確保方法をもう一度確認する。

 

近くの立ち木を利用し、アンヌ隊員の自己ビレイ(命綱)にして、

わたしは、懸垂下降で降りる。

懸垂下降の途中のキリヤマ。

 

下まで到着すると、ロープをいったん外す。

アンヌ隊員は、確保(ビレイ)準備して、

準備が完了すると合図確認(ホイッスル)する。

私の登攀ルートは、水流沿のルート。

アンヌ隊員との体重差、踏ん張る力などを考えると、かなり不安だ。

無料のホラー映画よりもっと怖いが、アンヌ隊員自身は自己ビレイをしっかり

設置したので、もしも何かあっても大丈夫だ。

こうして、わたしは無事に登攀できた。

思えば、我が隊もこのレベルに来るまで、長かった。

初めての巻き道通過(No32:アンヌ隊員の巻き道デビュー

のころから考えると、少しは安全に探検ができるように

なっただろう。

こうして、次のターゲット F10に向かう。

自信に満ちた表情のアンヌ隊員。

わたしもレベルアップした彼女を

とても誇らしく思う。

しかし、おにぎりタイムは、健在だ

こうして、F10 涸沢に到着。

途中でオーバーハングしている(岩がせり出している)ところが

あるので、ロープ無しでは危険な滝だ。

まずは、わたしとアンヌが右側から滝を巻いて登る。

次に、落ち口付近にある残置支点を使って、

わたしは懸垂下降で降りてくる。

今回の登攀は、わたしがカメラを持っている。

アンヌ隊員による確保で、わたしが登攀開始。

まずは、オーバーハングの下でレストポイント(左写真)。

ここからは、アンヌ隊員の姿は見えない。

ロープが緩んだらアンヌ隊員が引き、

引きの調整は、お互いのホイッスルで合図する。

オーバーハング部は難なく通過できたが、

ロープ無しでは、緊張して登攀を楽しむことはできなかっただろう、

やがて岩の狭間から、アンヌ隊員が見えてくる。

グッジョブ、アンヌ隊員!

これで今日の訓練は大成功だ。

こうして、権現山の登山道に到着。

大きな喜び、達成感だ。

すごいぞ、マイナールート探検隊!

下山後、西丹沢自然教室に立ち寄ると、

Kさんがハーケンの講習をしてくださるという。

 

この日、わたしは生まれて初めてハーケンを打った。

そして、ハーケンが「歌う」と呼ばれる音を聞いた。

講習をしてくださったKさんに、大感謝だ。

葛葉川

葛葉川 〜 林道まで 〜 二ノ塔尾根

2011年 10月30日(日)、天気:曇り

行動時間 10:20 〜13:40( 3 h 20 min )

前回の探検で、Kさんから受けたハーケン講習で、

さっそくハーケンを購入。

今日はその練習で葛葉川に来た。

 

歩くたびにハーケンがキンキンと鳴る。

ベテランクライマーにように見えるが、チンドン屋かもしれない。

 

シャワークライミングをするには寒すぎるこの時期、

アンヌ隊員は、レインウエアで身を固める。

色がオレンジなので、レスキュー隊のようだ。

 

アンヌ隊員は、救命講習を受けているので、

応急処置や心臓マッサージをできる資格がある。

しかし、彼女の着ているオレンジのレインウエアを見て、

過度に期待されても命の保障はない。

 

こうしてハーケンの練習場所、F1が見えてくる。

(奥の滝がF1)


まずは、滝の下に立ち、ホールドを確認。

そして、滝を巻いて落ち口に行く。

滝の落ち口付近で、ハーケンの実践だ。

キンキンと響き渡る音。

よし、ちゃんと効いているぞ。

 

しかし、考えてみると、スリングやロープのかけ方が

よく分からない。

こんな感じでいいいのかな??

※ 後に、この写真を友人クライマーに見せたところ、「間違っています!」

 

 

 

さらに、アンヌ隊員の自己確保を

ハーケンのカラビナを使っている

こともだめ。

もしも、ハーケンが一本抜けたらアウト!

そんなこと、知りもしないキリヤマ。

楽勝気分で、ルンルン懸垂下降 ♪

 

しかも、楽しかったので2回も、登攀した。

 

アンヌ隊員の確保もサマになってきた。

初めてのハーケン。またレベルアップできた。

そしてハーケンを回収。カナヅチを使って抜こうとするが、

なかなか手ごわい。どうやっても抜けないのだ。

びくともしない。

 

そして、くぎ抜きの部分を使って、力いっぱい押し込んでみたら、

折れた…。

 

実は、このトンカチは昨日、100円ショップで買ってきたもので、

インターネットで注文したハーケン用のハンマーは、まだ手元にない。

 

その後、近くにある石を使ってハーケンを外すことはできたが、

壊れたトンカチは、いつの間にか流されてしまっていた。

やはり、トンカチでは、ハンマーの代用にならないようだ。

 

葛葉川は、真夏のシャワークライミングが楽しい。

寒い時期になると、水流を避けて登ることになるが、

それでも、ホールドが豊富なこの沢は、安心して登れる。

そして、次のターゲット、F5 通称「板立ノ滝」だ。

いつもならここは、右側を大きく巻く。

今日は、ハーケンを打ちながらランニングビレーで登ろうと

思っていたが、先ほどカナヅチが壊れたため、

滝の右壁にある残地支点(ハーケン)を使って直登する。

残留支点は、2箇所ある。

初めてクイックドロー(ヌンチャク)を使ってみた。

でもなんだか、これで本当に正しいのだろうか?

あやしい…。

結局、よく分からず、クイックドローは、わたしが回収。

アンヌ隊員は、わたしの確保で普通に登ることになった。

近くの残置支点(ボルト)で、わたしの自己確保は万全だ。

ツアー登山もあるほど人気がある、ここ葛葉川。

この支点は、ツアーリーダーのための支点だろう。

F6が見えてくると、林道が見える。

この滝は、3つに分かれているので、簡単に登れる。

葛葉川の魅力は、見た目はすごい滝だけど、

初級レベルで登れる滝が多く、シーズン中の週末は、

スキーのゲレンデのようになる。

今日は、ハーケンの練習のために葛葉川に来たので、

林道を使って下山する。

 

あとがき

今回のことで学んだことは、

・ケチるなハンマー、使うなトンカチ。

・この世には、抜けないだろうと信じられているものが3つある。

 髪の毛、歯、ハーケン。

 これらの物は、必ず抜けるときが来ることを、けっして忘れてはならない。

このページのTOPへ

 

探検リストに戻る