箒杉 〜 権現山 〜 西丹沢自然教室 〜 箒杉 | ||
2009年12月19日(土)、天気:晴れ 行動時間 8:00〜15:00( 7h ) 探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員
今回の探検は、箒杉から権現山、南東尾根にあるマイナールートだ。 このルートは、国土地理院の地図には記載されているが、 現場は新しい堰堤に加え植林がびっしりと植えられ、ルートはなくなっていた。 堰堤から尾根に上がるために選んだコースは、滑落の恐れのある急斜面。 さらに尾根には、巨大な岩石が行く手を阻む。 ベテランだけが進入を許されるこのコースを、我が隊は無事に攻略できるのか。 いくぞ、マイナールート探検隊。 |
消えたルートを探せ。滑落に注意せよ。 |
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まずは、西丹沢自然教室に 自転車を止めておく。 |
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そして、マイナー探検1号を 箒杉の下にある駐車場に止める。 ここから今日の探検が始まる。 |
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駐車場の裏手にある道を登って行く。 この日の外気温は、マイナス2度。 体ばかりか、思考も凍りそうだ。 |
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箒杉の展望台のそばを通って 道路を歩いていく。 |
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やがて、左折して茶畑を挟んだ農道を通過する。 民家のイヌがわたし達の姿を見て、吠えている。 最近あまり見かけなくなった、番犬タイプの犬だ。
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イヌによく吠えられるキャラのわたしは、 この日、合計4匹のイヌに吠えられた。 そして、農道の終点にまで来た。 |
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シカ柵の戸があるが、簡単に開けられる。 ここから登山道に向けて登っていく。 |
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植林の中を管理道のような道が続いている。 | |||||
ずいぶんとアバウトな道しるべだ。 |
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道に沿ってケーブルがある。 どうやらこの道は、ケーブルを管理するための道らしい。
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ケーブルに沿ってずっと進んでいくと、 やがて林道に出る。 大滝橋の付近からの林道だ。 しかし、ここに来るまで歩いた管理道は、 地図に載っている道ではない。 いったい、本当の道はどこにあるか。 |
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林道にしたがって進んでいくと、終点は広場になっている。 ここは太陽が当たって暖かい。 その先は、堰堤に向かっている。 |
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管理道も登山道も、そしてマイナールートもない。 この堰堤を作るときに道がなくなったのだろうか。 |
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おかしい。地図に道は載っている。 このあたりに道があったはずだ。 地形図と照らし合わせて、失われた道を探す。 |
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アンヌ隊員は、すぐに捜索を断念。 おにぎりを食べる。 |
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アンヌ隊員が食べている間、 わたしはさらに周囲を捜索。 すると、あったあった。 ここまでくる本当の道を発見した。 |
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本当の道はどこから来ているのかを 確認するために、道をたどって下ってみる。 いくぞ、アンヌ隊員。 |
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植林の中を進むと、 先ほどの、ケーブル道に出合う。 この分岐からケーブルを離れて 進むべきだったようだ。 |
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分岐を確認。 本当の道をもう一度進む。 |
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先ほどの植林地帯を進む。 そして、広場に戻ってくる。 |
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ここから先は、やはり道がない。 | |||||
堰堤のところまで下ってみるが、 道らしきものは見当たらない。 |
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地形図と現地を比べて見ると、 この堰堤の左側(右岸)にかつて道があったはずだ。 堰堤の脇には、ハシゴがある。 |
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道がどこにあるのかわからないが とりあえず、堰堤の上に登る。 |
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地形図から判断すると、 この上、尾根の少し下の斜面に道があるはずだ。 よし、斜面を登ってみよう。 |
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上方向には岩が邪魔して進めない。 横ばいで斜め上方向に上がろうとするが、 これがまずかった。 突然、ずるっと滑る。おお、これはこわい。 高さ数メートル。落ちれば、ただ事ではすまない。 |
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まだ、死にたくない。 アンヌ隊員に退却を指示。 戻るときもまた、ずるっと滑る。こわい。 半泣きで戻ってくる。なんとか命拾いした。 怖がっていることをアンヌ隊員には 気づかれないですむ。 |
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隊長としての威厳を保ちつつ、 もうひとつ上流にある堰堤のところに行く。 ここのほうが登れそうだ。 |
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この堰堤のハシゴは、ひな段になっているところに 土がかぶさって、ハシゴの機能を果たしてない。 |
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斜面を斜め上に進む。 木の根や岩がところどころにあるので、 いい具合にホールドになる。 |
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ロープを腰に巻きつけてある。 進退きわまったら、ホールドにロープをかけて降りるつもりだ。 沢登りのときに使うドライバーをもってくるべきだった。 |
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斜面は登るより横切るほうが、難易度がぐっと高くなる。 沢登りでもこわい思いをするのは、滝を登るときより、 滝を巻くときだ。 |
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斜面が緩やかになってくる。 間もなく尾根にでる。 道があるとすれば、このあたりにあるはずだが、 道らしきものは見当たらない。 |
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尾根に立つ。 この尾根は、先ほどの広場から(→) 入ってこられる。 権現山の南東尾根ではなく、支尾根だ。 |
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尾根沿いに進みながら、下の斜面を見ていくと、 あったあった。道が付いている。 道なりに斜面を降りてみる。 |
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しかし、すぐに道は消えてしまう。 下には先ほどの堰堤の上流が見える。 |
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この植林に向かって道があるはずなのだが、 どうやら消滅してしまったようだ。 |
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いままで数多くのマイナールートを探検してきたが、 地図に記載されている道が完全に消滅しているケースは 初めてだ。 |
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伐採された枝が道のように見えるが、 もちろんこれは違う。 |
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長いこと人が使わなければ、枝や落ち葉が積もって やがて道が消えてしまうだろう。なんら不思議はない。 |
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こうして我が隊は、権現山の南東尾根を目指して 植林の斜面を登り始める。
植林地帯にあるスギ、ヒバは、人が植えた木だ。自然の木ではない。 しかし、スギ、ヒバにとって、そんなことは無関係だ。 |
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自然に生えた木。人が植えた木。 どちらも、同じように命を持っている生き物だ。 そう思って森を見つめると、木々の1本1本には それぞれの表情がある、ということを感じる。 (花粉症の人にとっては、困った植物だが…) |
うかうかするな。ここの岩場は、ヤバいぜ。 |
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南東尾根に立つ。 南側は太陽が当たって、とても暖かい。 |
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権現山への尾根は、はっきりしない。 道らしきものもない。 |
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あとは、ひたすら尾根をつめて 権現山に向かうことにする。 |
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やがて小さなピークに立つ。 | |||||
ここから先は、やせた尾根になる。 |
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行く先を立ち木がふさいでいる。 立ち木の左右は、切り立った斜面だ。 注意しながら立ち木を回り込むと、 |
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その先は、ガケになっている。
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その先も、かなり傾斜のある坂だ。 立ち木につかまりながら登る。 |
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やがて、岩がごろごろしているところに到着。 | |||||
大きな岩の間に空間ができている。まるで古墳の石室みたいだ。 じっと見ていると、奥からコウモリでも出てきそうな気がする。 |
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岩を避けつつ、尾根をはずさないように 登っていく。 |
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そして当たり一面、岩だらけになる。 このあたりは、岩の上を乗り越えて進むしかなさそうだ。 |
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岩と岩の間にある落ち葉や土が積もっているところを 踏み抜いてしまいそうで、ちょっとスリリングだ。 |
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スッパリと切れている岩もある。 ここはもしかして、岩の採掘場だったのか。 |
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大きな岩の上にあるケルン。 このケルンの向こうは、絶壁だ。 ここは下ってきたときに、岩の上だということに 気がつかないので、危険を知らせるケルンなのかもしれない。 |
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岩をいくつも乗り越えて登っていくのは、 なかなか楽しい。 |
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丹沢に岩場は数多くあるが、 このように岩がゴロゴロしているところを わたしは他に知らない。まるでアルプスのようだ。 |
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急な斜面の難しい登坂を たくさんの岩がさらに難しくしている。 行者ヶ岳のクサリ場に匹敵する難所かもしれない。 |
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それにしても、ずいぶんと続くなぁ。 もう充分すぎるほど堪能した。 |
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ようやく岩場が終わり、植林地帯になる。 たしか、植林のある斜面は東側だったので、 尾根を少しはずしてしまっているかもしれない。 |
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このルートは、登山道がない上、尾根が広く 斜面には危険なところが多い。 安全第一、のんびり探検をポリシーとする我が隊には、 あまり向いていないルートかもしれない。 |
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ようやく尾根がはっきりしてきた。 ここまでくれば、あと少しで頂上だ。 |
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これはなんだろうか。 何かの目印か、芸術作品か。 |
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やがてシカ柵に出合い、 シカ柵に沿って進む。 |
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そして、権現山の頂上に到着。 南東尾根を攻略した。やったぞ。 |
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よく晴れて気温が低いので、展望がいい。 眼下には、丹沢湖が見下ろせる。 |
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そして、真鶴半島。遠く大島も見える。 | |||||
昼食を食べて、下山を開始。 権現山の登山道を進む。 |
謎の管理道を解明せよ。 |
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北側の斜面はとても寒い。 クマよけにマイナールート探検隊のテーマを 歌いながら下っていく。 ♪マイナールートたんけん、たい♪ 誰もいない山道なので、遠慮なく大声を出せる。 |
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すると突然、奇声が聞こえる。 わたしの大声をしのぐ大きさだ。 すわ、動物の鳴き声か、と思ったが、どうも人の笑い声だ。 もう一度聞こえる。下のほうからだ。 耳をすますと「上のほう」といっているのが聞こえる。 上のほうって、わたしのことか。 |
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数名の笑い声だったような気がする。 わたしのテノールの美声が聞こえたのか。 もしかして、我が隊のことを知っている人たちか。 |
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このまま行くと、彼らに出会ってしまう。 こっぱずかしい。しかし、逃げたくても道はこれしかない。 |
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畦ヶ丸への分岐に到着。 すぐそこに、彼らの姿が見える。彼らも我々を見ている。 このまま逃げたら、ただの怪しいヤツになってしまう。 |
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5名のパーティだ。シーズンオフのこの時期、 そんなに人気があるわけでもない権現山に登山者がいるとは、 ちょっと意外だ。(自分のことはさておき)
リーダーらしき人が、権現山への道を訪ねてきたので、快く教える。 「ありがとうございます。ところで、今日はどちらから登りましたか」 「箒スギの方から登りました」 「ええ?? あっちからも登れるんですか」 「登山道はありませんが、登りました」
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「なんとまぁ、マニアック…ですね」 「ええ…まぁ…」 (マイナールート探検隊です、とはいえなかった) |
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パーティと別れて、畦ヶ丸のほうへ進む。 今日の次のターゲットは、畦ヶ丸へ向かう途中にある 謎の管理道だ。
一軒屋避難小屋への分岐を右方向へ進む。 |
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権現山から畦ヶ丸の尾根は、 ゆったりとした稜線だ。 |
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少し開けた場所に出る。 振り返ると、先ほどまでいた権現山が美しい。 標高こそわずか1138mだが、こうして眺めると なかなか立派だ。 |
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さて管理道の入口まで来た。 左の尾根を進むと、畦ヶ丸に向かう。 今日は右の管理道を進む。 |
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よし、行くぞ。 マイナールート探検隊の出動だ。 |
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管理道を進むと、黄色の杭がある。 この杭を目印に進んでいく。 |
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しばらくは尾根沿いに、なだらかな道が 続いている。 |
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やがて、植林地帯の上部に到達すると、 | |||||
植林地帯の斜面に向かって 管理道が進んでいる。 |
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谷間を縫うように、下っていくと、 やがて道がなくなる。 杭があるので、しばらくたどってみることにする。 |
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すぐに、崩れた斜面に出る。 この下はどうやら以前に崩壊したことがあるようだ。 このまま下ってしまうと、下棚沢の上流に出てしまう。 その沢を越えて反対側を登り返せば、先日探検した 「謎の道」に至るはずだ。 |
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しかし、沢に出るのは危険だ。 装備、気温、時間。これらのことを考えると、 今日は転進したほうがよさそうだ。 (退却は我が隊にありえない) |
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残念だ。 管理道の入口まで戻ってくる。 この転進は、わたしが軟弱なのではなく、 あくまで冷静に判断した結果だ。 (とアンヌ隊員には説明した) |
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権現山の分岐を通過して、 東海自然歩道まで降りてくる。 |
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ここからは、のんびり登山道をゆく。 | |||||
中川橋を越えて、 西丹沢自然教室まで戻ってくる。 板小屋沢ノ頭が美しく見える。 |
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ここからは、今朝駐車場に止めた自転車で移動だ。 箒スギまで県道を降りていく。 |
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そして、マイナー探検1号に到着。 今日も充実した探検だった。 |
・権現山の南東尾根は、急な登坂に加えて岩場に少してこずる。
ちょっと骨のある尾根を堪能したい探検者に向いているかもしれない。
・権現山、畦ヶ丸の間にある管理道は、『No49:畦ヶ丸へ向かう、謎の道を探検せ』
で探検した管理道につながっているという情報もあるが、今回の探検ではそこに
いたることができなかった。いつかは、確認したいと思っている。