富士は見えるのか |
|||
霧が濃くなってくる。湿度が高くなってきているのか、 かなり蒸し暑い。 太陽が出ていると、長袖のほうが涼しいのだが、 今日は太陽も風もないので、半袖のほうが涼しいだろう。 |
|||
そこで、半袖でに着替える。 足を止めると必ず補給をとる、アンヌ隊員。
|
|||
アンヌ隊員はストックのキャップをなくしてしまった。 しばらく後を見渡したが、見当たらない。 どうやら、ずいぶん前に外れてしまったようだ。 |
|||
しばらく進むと、アンヌ隊員は落ちているキャップを拾う。 「わぁ、こんなところでキャップを拾ったわ、ラッキー」 |
|||
「へぇ、偶然だな」 あれ?、わたしのキャップもないぞ。 ということは、アンヌ隊員の拾った キャップは…。 |
|||
ストックのキャップはよく外れる。 メーカーは、外れにくいキャップを考えてほしいなぁ。 (スクリュータイプがいいな) |
|||
七合目を通過。 | |||
急な岩場を登っていく。 なんだか岩場の写真ばかり撮っている。 実際、岩場がとても多い道だ。 |
|||
矢印がたくさんペイントされている。 周囲を見渡すと、その数6つ。 絶対に間違えるなよ、という気迫を感じさせる。 (ここで間違えて遭難した探検家がいるのかなぁ) |
|||
八合目を通過。 | |||
八合目、標高が1800mを越えたあたりから キリヤマは苦しくなってくる。 空気が薄いのか、ちょっと急ぐと心拍数が上がる。 |
|||
しかし、アンヌ隊員はへっちゃらだ。 (ピースせんでもええ) |
|||
なんと大きな岩だ。 これは岩というより、もはや壁だ。 |
|||
富士山の展望台に到着。(11:47) 登山道から3時間15分だ。 先ほどの大岩の上が展望台になっている。 |
|||
さぁ、富士山は見えるのか。 |
|||
見えなぃ… |
|||
九合目を通過。 |
|||
先ほど聞いたとおり、 九合目を過ぎると、道が平坦になる。 |
|||
地蔵峠への分岐に到着。 |
|||
ここにもマツダランプの看板がある。 |
|||
付近には、道しるべが乱立する。 |
|||
おお、これは山の教訓だ。 教訓はついに戦争反対にまで及んでいる。 教訓作家、まさに |
|||
少し進むと、北アルプス展望台の看板がある。 |
|||
大岩の上に登ると北アルプスが見えるらしい。 (もしかして南アルプスのことかなぁ…) |
|||
よし、ザックを置いてさっそく登ってみよう。 アルプスは見えるのか。 |
|||
見えなぃ… |
|||
平坦な道を進むと、 | |||
こちらは山の教訓カエルバージョン。 よく見ると、丹沢にあるカエルバージョンと 違っている。一枚一枚丹精に手作りしている ようだ。 |
(畦ケ丸避難所にある作品) |
||
そして、山頂が見えてくる。 | |||
毛無山の山頂に到着。(12:17) 登山道入口から3時間45分。 ついに来たぞ。 |
|||
富士山はやっぱり見えなぃ… 2年前、ここから2つ隣の竜ヶ岳に 登ったときはよく見えたのになぁ。
(2007年12月、竜ヶ岳山頂からの富士→) |
|||
富士山のビューポイントのところだけ木々が刈られているが そのほかのところは、木々に隠れて展望はない。 |
|||
おお、こんなところにもマイナールートがある。どんな道なのか。 しかし、ここまで歩いてきた道から想像すると 登山道以外の道はとても危険ではないのかなぁ。 |
|||
丹沢と違って正規ルート以外を歩くなんてとても無理だ。 こんな看板を見るだけで怖くなってしまう。 |
|||
見慣れないチョウチョウが、たくさん飛んでいる。 図鑑で調べると、アサギマダラというチョウらしい。 |
|||
昼食を食べて、山頂を後にする。(13:00) | |||
先ほどきた分岐を今度は地蔵峠に進む。 | |||
沢沿いのルートで下山だ |
|||
地蔵峠までは広い尾根道だ。 | |||
鳥の鳴き声、草木の香りが心を穏やかにしてくれる。 ようやく出てきた真夏の太陽に照らされ 周囲が輝いてくる。 |
|||
大きなアップダウンもなく 整備された山道が続く。 |
|||
キノコを発見。 Wikipedia情報によるとタマゴタケの老菌らしい。 |
|||
おお、あれは富士山ではないか。 ようやく見えた。 (この直後に雲に隠れた) |
|||
まぁ、わずかでも見えたので よしとしよう。 |
|||
下部温泉への分岐に到着。 地蔵峠と書かれているが、どうも地図と一致しない。 道しるべをよくみると、矢印が加えてある。 どうやらこの先が地蔵峠らしい。 |
|||
分岐からさらに下ると、 | |||
地蔵峠に到着。(14:02) 山頂から約1時間だ。 ここから金山沢に向かって降りていく。 |
|||
地蔵峠の看板の下には、道祖神が祭られている。 ここはかつて金鉱山で働く人の道だったのかもしれない。 |
|||
ロープの張られた崖を降りる。 | |||
ここは湿度が高く蒸している。 下っているのにとても暑い。 |
|||
沢の上流なので、ゴーロ地帯だ。 アンヌ隊員に指示を出す。 「浮き石に足をとられないようにしろ」 (といっている、わたしが転んだ) |
|||
沢に出る直前に道がすっぱりと切れている。 ここは設置されているロープでクリアする。 |
|||
ひどくガレている金山沢の上部に出る。 こんなところに登山道が本当にあるのだろうか。 |
|||
地図には水のマークがあるので、 ここで、水を補給する。 |
|||
さて、これからどうしたらいいのだろうか。 道しるべも矢印もない。 |
|||
おお、少し下流、反対岸にロープがある。 どうやらここから登り返すらしい。 |
|||
沢の崖道を進む。 とても道幅が狭く、ちょっと怖い。 |
|||
ゴールドラッシュの遺物があるが、 窯は崩れていた。 |
|||
沢を渡る。 ここは橋がなく、増水したら渡れないだろう。 |
|||
沢に立つと、水と一緒に冷たい空気も流れてくる。 ここで、水浴び休憩。 (もちろん、アンヌ隊員はおにぎりタイム) |
|||
木のペイントを目印に下っていく。 空き缶をつるした目印もある。 |
|||
この道は、こういった道しるべがなければ とても迷いやすい道だろう。助かる。 |
|||
もういちど沢を渡る。 | |||
緊張で少し疲れるが、清らかな滝が気持ちを 穏やかにしてくれる。 |
|||
美しい滝をいくつも見ながら、 ゆっくり下っていく。 |
|||
この道で唯一名前が付いている滝だ。 |
|||
2段の大滝。 さすが、名前が付いているだけのことはあって立派な滝だ。 |
|||
また、沢をわたる。 | |||
この登山道ではおなじみの カサおばけ型の看板だ。 |
|||
この後もういちど沢を渡ると、 今朝通過した分岐に着く。 そして、しばらく歩くと、 |
|||
マイナー探検1号に到着。(16:26) 地蔵峠から約2時間30分だった。 富士山が見える日に、もう一度登ってみたい。 |
・地蔵峠からの沢コースは、増水すると 渡河できなくなることを知らせる看板が このルートには何回も登場する。 大雨の後に救助される人が多いのだろうか。 |
|
・地元の人と挨拶を交わしたときに、地元の人は夏は登らないと聞いた。 初夏5月か秋のほうが花がたくさん咲いていて楽しめるそうだ。 逆に「この時期は何が咲いていましたか」と聞かれてしまった。 そうか、秋にまた登ってみよう。 ・毛無山という名前の山は、全国に20ほどある。富士山麓にも、もうひとつ毛無山がある。 毛が無い山の由来について、いろいろ考えてしまう。 |