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檜岳の東稜尾根だ。廃道を探索せよ

 

寄大橋 〜 檜岳 〜 雨山峠 〜 茅ノ沢の頭 〜 鍋割山

 

2009年4月4日(土)、天気:晴れ、雨

行動時間 7:50〜13:10( 5h 20min )

探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員

 

檜岳を東稜にある廃道を使って登頂する。

アンヌ隊員は先週の巻き道デビューで探検の情熱が高まり、

「もっとすごいところに行きたい」とやる気まんまん。

しかし、二人が進んだのは、地図に書かれている道とは違う道だった。

檜岳のあとは鍋割山を経て、後沢左岸尾根の管理道を探検する。

行くぞ、マイナールート探検隊。

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寄大橋のそばにある駐車場に、

マイナー探検1号を駐車する。(07:16)

 

ゲートを越えて、秦野峠林道を進む。

 

ゲートを越えて数メートルで、

周遊歩道Aの入口が見えてくる。

 

この周遊歩道からも檜岳に登れるかもしれないが、

本日は地図に記載された廃道を行くことにする。

山と高原地図(2009)によると、この周遊歩道入口の付近に

十字路の道があり、その十字路から目的の廃道が続いているはずだ。

 

しかし、あたりを見渡しても十字路は見当たらない...。

 

歩き始めて1分でもう道に迷ったのか。

おそらく地図に記載されている山道が間違っているのだろう。

あまり地図に頼ってはいけないのだろうか。

それにしても、地図が信用できないとなると、

探検家はいったい何を信じればいいのだろうか。

 

道は間違っていても等高線はあっているので、

等高線の読解力が必要ということなのだろう。

ちなみに、2004年の地図では、この十字路の道は記載されていない。

2004年の地図では、この先のカーブを2つほど越えたところから

廃道の線が記載されている。

そして、林道を少し進むと、

 

あった、ここだ。ゲートから10分ほど。

2004年の地図が正しいようだ。

何の目印もない入口だが、

この岩が目印になるかもしれない。

 
 

入り口付近の木に、丸い看板がついている。

柵に赤いテーピングもある。

 

ここから本日の探検が始まる。

さぁ、檜岳まで行くぞ。(07:30)

 

 

植林地帯の道をしばらく進むと

 

尾根に向かって道が進んでいく。

 

左手にはシダンゴ山が見えてくる。

 
 

天気は穏やかで風もない。実に気持ちのいい探検だ。

今日はアンヌ隊員の希望通り、すごい探検になるだろうか。

 

林道から約15分、尾根に立つ。(07:47)

 

右手が植林、左手が原生林の間に踏み跡が続いている。

 

前方には尾根を示す杭。

 

振り返れば、お菓子を食べるアンヌ隊員。

いつものとおり、順調だ。

 

やがて尾根をふさぐようにシカ柵が通っている。

そのシカ柵の右側に道がついている。

 

しばらくシカ柵沿いに進む。

 

少し斜面が崩れており、

道がはっきりしなくなってくるが、

問題なく歩ける。

 

再び植林地帯の中を通過すると、

 

林道から、約30分。

複雑な交差点に到着する。

(07:57)

 

周遊歩道の方面に向かっている管理道。

 

こちらは何にもない平らなピーク。

 

こちらも管理道らしき道。

 

こっちが本線。

本線には階段がある。

 

啓蒙活動だ。

マジックでメモ書きがある。

 
 

本線を進むと、しばらく坂を登る。

道は明瞭だ。

 

マメザクラが咲いている。

花見でよく見るソメイヨシノと違い、

山奥にひっそりと咲いている感じだ。

 

地図で見ると、そろそろ尾根に向かうはずなのだが

尾根を左に見ながら進む。なかなか尾根に向かわない。

また道を間違えているのかな。

 

管理道の階段には番号がついている。

 

谷間を通過する。

こんな谷間は地図にはないはずだ。

等高線の読みが甘いのか、道を誤っているのか、

それとも、キリヤマが男前なのか。

 

しかし、丸太橋まであるので

この道が正しいような気もする。

うーむ、心配になってきた。

 

やがて道はジグザグになる。

やっと尾根まで進むのか。やれやれ。

 

しかし、すぐに尾根とは離れて平らな道になってしまう。

やっぱりおかしい。

このままでは雨山方面に向かっているような気がする。

あらてめてコンパスと地図で確認だ。

 

そしてアンヌ隊員は

わずかな時間にも、お菓子を食べる。

ここでしばらく休憩する。

 

林道から約1時間10分、(08:40)

ピークから少し下がった鞍部に到着。

(鞍部に立って今来た方向を撮影)

ピークを巻くように道が進んでいた。

地図の道では、尾根からピークを越えて

ここに来るように道が描かれている。

やはり地図が違っているのか。

 

 

鞍部には、カマボコ板の道しるべがある。

 

中沢橋方面の道には、踏み跡がほとんどない。

これぞマイナールートだ。こういう道が丹沢には無数にある。

 

本線は倒れたシカ柵沿いに進んでいる。

 

しばらく進むと、またジグザグな道になる。

 

キリヤマはジグザグ道でよく迷う。

原因はジグザグの折り返し地点を

見逃して直進してしまうからだ。

性格がまっすぐなのかもしれない。

私が道を外れると、後ろからアンヌ隊員が

「隊長、間違ってる」と教えてくれる。

 
 

隊長としてなんとも頼りないが、

こういうときは後の人の方が先まで見えて

いることが多い。

 

立木が道をふさぐように立っている。

この木は道沿いに立っていたのだろう。

おそらく根っこ周辺の土が流れてしまいこのように

道の真ん中に立っているようになってしまったのだろう。

 

まるでさっきまで歩いていたかのようだ。

もしかしたら、我々が来たので

あわてて止まったのか。

 

植林地帯と原生林の合間を進んでいく。

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