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質素な登山で廃道をゆく(1)

 

浅瀬橋 〜 千鳥橋 〜 二本杉

2009年2月15日(日)、天気:晴れ

行動時間 09:15〜12:05(2h 50min)

探検メンバー : キリヤマ隊長、フルハシ隊員

 

今日は、ほとんど使われなくなった道

千鳥橋〜二本杉の登山道を探検する。

これぞまさにマイナールート探検隊の真髄だ。

キリヤマ隊長と行動を共にするのは、

我が隊の精鋭、質素なキャラのフルハシ隊員。

いったい、どのような探検になるのか。

ゆけ、キリヤマ。

 

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県道、中川方面と世附方面の分岐、浅瀬入口に到着。

ここに権現山の登山口がある。

(矢印が権現山登山口)

本日は、権現山を下山後に自転車を使って駐車場に戻るので、

ここに自転車を置く。

 
 

マイナー探検1号から、自転車を下ろして、

権現山の登山口の茂みに自転車を仕掛ける。

 

さぁ、準備OKだ。

あとはトンネルをくぐり、浅瀬橋方面に車で進む 。

 

浅瀬橋付近の駐車場にマイナー探検1号を止める。(09:14)

 

世附川沿いに進むと、

 

建物が見えてくる。

手前が世附猟区取扱所、奥が世附特産品加工組合だ。

山北町の特産品のひとつにヤマメの塩焼きがあるが、

ここで加工しているのだろうか。

 

建物の前にあるゲートを越えると、

 

すぐに、釣りの遊魚料の受付の前を通過する。

受付の人と少し話をすると、今日は鉄砲打ちが入っているという。

「5」の地域で狩猟を行っているらしい。

しかし、「5」の地域がどこなのかはよくわからない。

まぁ林道や登山道は問題ないだろう。

ちなみに、釣りの方々は撤退になったらしい。

 

5分ほど歩くと浅瀬橋が見えてくる。

浅瀬橋を越え、分岐を右折、

地蔵平方面に進む。

 

分岐地点に道しるべがあるのだが、

地蔵平方面の道しるべがない。

こちらに進む人が少ないということか。

 

しかし、ここで10人ほどのパーティが来た。

行き先を聞くと地蔵平に行くという。

やはり、好奇心あふれる探検家か。

(カメラを向けられず、写真を撮れなかった)

 

10人のパーティの歩く速度が遅そうだ。

そこでパーティより先行して進むもうとして、少し急ぎ足で歩いていく。

ところが、フルハシ隊員の歩く速度が上がらず、パーティにあっけなく抜かれた。

 

フルハシ隊員は歩く速度などまったく気にしない。悠然としている。

整体医師を天職とする、フルハシ隊員。

その精神はとても質素だ。貪欲さがない。

したがって時間に対しても、とても質素なのだ。

 

毎日を都会の時間で過ごす私は、どうしても急いでしまう。

フルハシ隊員に合わせ、今日はキリヤマもゆっくり歩くことにする。

 

浅瀬橋のゲートから20分、

名前がわからない、小さな橋を越える。

 
 

しばらくすると、狩猟の車が止まっている。

荷台を見ると猟犬の犬小屋がある。そして、聞こえてくる犬の遠吠え。

この近くで猟をしているのだ。

 

浅瀬橋のゲートから1時間15分ほどで、

法行橋(ほうぎょうばし)を通過。

(10:44)

 


昭和34年3月竣功とある。

 

橋の先に狩猟図がある。今は「6」の前にいる。

本日は「5」の地域で猟をしていると聞いた。

これから進む地域は「5」ではない。

しかし、先ほど釣りの人が撤退させられた話を聞いたが、

「5」の地域に河川がない。なぜ撤退になったのだろうか。

 

さらに先に進むと、

法行沢林道の分岐に到達する。

そばにある石碑を見ると、

この林道は、昭和60年の開通らしい。

 

神奈川県温泉地学研究所というところが設置した

地震観測施設がある。

 

次に大又沢ダムの施設が見えてくる。

 

ここは発電施設なので、貯水量が少ない。

緑色に染まる湖面が美しい。

 

テレビカメラによる監視体制が

バッチリ整えられている。

 

ここにカメラが。

 

あそこにも。なんだか物々しい。

柵を越えて中に入ったら、拡声器の警報が響き、

警備隊の4,5人でも出てきそうだ。

おそらく、私は怪しいものではない、私は男前だ、

といっても信じてもらえないだろう。

(私はウソつきだと言ったら信じてもらえるだろう)

 

ダム付近は広い道になっている。

この付近に、かつて林業の木材置き場があったらしい。ここだろうか。

とても山奥まできたなぁ、という感じのするところだ。

ここまで、フルハシ隊員と質素な気持ちでゆっくり歩いてきたので、

ここまで出発から2時間30分以上かかってしまった。

まずい、時間がかかりすぎだ。


 

時間に対して貪欲な私は、

もう少し急ごう、と促したのだが、

フルハシ隊員の歩く速度はまったく変わらない。

時間に対して質素なフルハシ隊員だが、

もしかしたらフルハシ隊員は

ただ単に疲れているだけではないか。


 

そんな疑問を感じつつ、

いよいよ目指す登山道が近づいてくる。

しかし、ここまでゆっくり歩いてきたので、

まったく疲れを感じない。

私の疑問はともかく、質素なフルハシ隊員に感謝だ。

 

千鳥橋を越える。(11:07)

この橋の先、写真矢印のところに二本杉峠への登山道入り口がある。

 

登山道入り口には、

「みどりの日」制定記念・中川国有林分収■(不明文字)林契約分収林

の看板がある(意味不明、しかも長い)。

 

そしてそのわきには、警告文が。

「千鳥橋〜二本杉峠間登山道、極めて危険、初心者は不向き」。

「極めて危険」とは最上級の表現だ。

この警告文を見たとき私は、丹沢でよくありがちな過剰な表現だと思った。

しかし、それが決して過剰な表現でないことを後で知ることになる。

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