探検リストに戻る

道迷い遭難を克服せよ。大山北尾根を下降だ。(2)

 

前へ>  2 <次へ>

 

やせ尾根を下る。この尾根には明確な登山道がないので、

前回登ったときの記憶に頼りながら進む。

 

しかし、登ったときの記憶とまるで違う道に戸惑う。

やはり、登っているときに見た光景では下るときの

参考にはならないらしい。

木の根が多いところがあり、少し歩きにくい。

 

踏み跡も道しるべもない。

尾根をはずさないように下る。

 

ところどころにテーピングがある。

尾根を示す測量の基準点もある。

順調、順調。どんどん下っていく。

 

この付近からだんだんモミの木が増えてくる。

しばらく行くと、モミの大木がある。

 

測量の基準点がたくさんある尾根だ。

そして、この基準点があとで重要な判断になる。

 

やがて、尾根ははっきりしているのだが、

どうも変なところに出る。

しばらく進むと、先に尾根がなくなっている。

アレ?

 

どうやら尾根をはずして支尾根に進んだらしい。

キリヤマお得意の道迷いだ。

間違えた尾根の分岐点まで、登り返すことにする。

 

間違えたと思われる尾根の分岐まで戻ってくるが、

正しい道が見つからない。

 

先ほどは左方向に進んだので、右方向を良く見る。

するとビニール紐のテーピングがある。

 

どうやらこの道が正しいらしい。

よかった。木の根が多い道を下っていく。

 

ところがこの尾根もやがて広いところに出た後、

尾根がなくなっている。これも違う道だ。

 

またしても登り返して先ほどの地点に戻ることにする。

先ほどのビニール紐はちがうらしい。

これはやばい。今回は本気で道迷いしている

さすがのキリヤマもあせり始める。

 

あわてて地図とコンパスを確認するキリヤマ。

うーむ、わからん。やばい。

 

とにかく分かるところまでずーっと登って戻ってみる。

とわいえ、似たような景色が続くこの稜線だ。

どこまで戻っても確信がもてない。

 

少し戻ったところにまた別の分岐がある。

そして、またビニール紐が。

今度こそ信じてもいいのか。

 

 

一ノ沢峠方面に方向も一致している。

よしこの方向に下ってみよう。

ビニール袋の目印があるぞ。

 

おお、尾根の基準点もあるぞ。

これがあるということは、この道で正しいらしい。

 

踏み跡も少しだがある。見覚えのある尾根道だ。

よかった。

 

よしよし、また基準点があるぞ。

 

やがて少し暗い樹木地帯を抜けると、

 

やったー。

一ノ沢峠に到着だ。(12:38)

 

 

ここまで16号鉄塔から1時間20分くらい、

道迷いもあったので、時間がかかった。

一ノ沢峠の道しるべには今降りてきた尾根を示すものがない。

やはり、あまりオススメできないルートなのだろう。

 

道しるべの後ろ(写真の奥方向)に今降りてきた尾根が見える。

ここで昼食をとって、次の探検に備えることにする。

 

さぁ次の探検だ。(13:05)

一ノ沢峠から札掛までは県道に出るのが一般コースだが、

古い地図にマイナールートがあるので、そちらを通ることにする。

 

まずは県道までの一般コースを進む。

山の中腹を通る道からはじまるこの登山道は、

崩壊個所に橋やクサリが設置されているので、

安全に通行できる。

 

やがて登山道は尾根道になり、

 

すぐに谷間に下りる道になる。

尾根を直進しないように道しるべがある。

先ほどの道迷いの恐怖が残っており、

道しるべのありがたみを感じる。

 

丸太橋で沢を渡る。

 

次の丸太橋は斜面を滑ってきた倒木により崩壊している。

前回、春にここを通過したときは、ちゃんと橋が掛かっていた。

自然のダイナミックな移り変わりを感じる光景だ。

今年(4月15日)の同じ場所、対岸から撮影→ 

 

そしてすぐに、分岐に到着する。(13:24)

一ノ沢峠から20分ほどだ。

 

ここからは県道への道、そして「札掛森の家」への道に分かれている。

「札掛森の家」への道は、古い地図にルートが載っているが、

今の地図にはない。

 

写真右方向が県道。左方向に進む。

 

進み始めるとすぐに、整備された道が続いている。

山の中腹を通る道だ。

 

手すりを設置したところがあるが、

崩れてしまっている。以前は整備されていたが、

現在は放置されている登山道なのだろう。

 

モミの大木の脇を通り過ぎる。

 

道をふさぐ倒木があるが、

なんなく、クリアーする。

 

しばらく進むと、またしても倒木。

今度のは、ちょっと苦労する。

この先、どのような危険が待ち受けているか分からない。

探検らしくなってきた。よし、行くぞ。

 

すこし崩れているところを通過する。

今、歩いているところが崩れたら大変だ。

緊張して探検を続ける。

 

やがてベンチのある、広場に出る。

 

その後、道はまた山の中腹を歩くようになる。

このあたりは、林業の作業中といった感じだ。

 

逆方向から来たときに、迷いそうなところがある。

赤はたった今来た道、(振り返って撮影)

逆方向から来たときは、黄色の方に進まないように

注意しないといけない。

なお、黄色の方向に進んでみたが、途中で道がなくなっていた。

 

すぐに橋をわたり、

 

シカ柵を越える。

 

シカ柵には。立ち入り禁止の札がある。

なんだ、通ってはいけないのかな。

いまさら言われても、通ってきてしまった。

おそい。

 

まぁ、いいや。

2分も歩くと、川原に下りる分岐点がある。

 

川原には廃屋がある。

いったい、何に使っていたのだろうか。

 

道がだんだん整備されているようなところになってくる。

 

このあたりは、札掛森の家で主催される林間学校で

使われているようだ。道しるべがたくさん立っている。

 

あずま屋もいくつかある。

 

やがて、道がコンクリートの道になると、

 

札掛森の家付近の県道に出る(14:10)。

分岐から40分ほどだ。

 

県道に出ると駐車場まですぐだ。

そして、マイナー探検1号に無事帰還。

 

感想:

・道迷いもあったが、山のセオリーにしたがい登り返して正解だった。

 後で地図でよく見たら、あのまま無理に下っていったらその先は危険な崖だった。

・西沢ノ頭〜ミズヒノ頭にクマの○○を見つけた。webで見た写真と同じだ。

 最近、大山付近にクマが出没していると聞いていたが、ホンモノを見るとちょっと怖い。

・この日、キリヤマは前日買ったばかりのデジカメを谷に落としてしまった。デジカメの運命は?

 詳しくは、ブログを見てほしい。→ <奇跡のデジカメ

前へ>  2 <次へ>

このページのTOPへ

探検リストに戻る

ホームに戻る