探検リストに戻る

天王寺尾根を探求せよ(2)

前へ>  2 <次へ>

 

丹沢三峰からの登山道との分岐点に到着。(10:41)

 

ブナの木に鉄板が打ちつけてある。

実はこれ、神奈中バスのダイヤが書かれたプレートなのだ。

昭和38年から51年まで宮が瀬、札掛をバスが走っていた。

よく見ると「時刻」と書かれているのが残っている。

おそらくバス停にあったプレートをここに持ってきたのだろう。

 

webに紹介されていて私も知ったのだが、なぜここにあるのかは不明だ。

札掛の登山バスの話は「丹沢夜話」(ハンス・シュトルテ/有隣堂)」に詳しい。

(残念ながら絶版)

 

分岐から少し行くと、

 

丹沢山の山頂に到着する。(10:46)

紅葉が美しいこの時期は登山者が多い。

 

山頂には、みやま山荘がある。2004年に建て替えられたのでまだ新しい。

「みやま」とは丹沢山の昔の名前だ。

明治時代にこの山を陸軍が測量した際、

地元で呼ばれている「みやま」という名前を陸軍が知らずに

丹沢山と名付けたらしい。

(「イラスト丹沢・山ものがたり」 とよた 時(山と渓谷社) より)

 

資材が置いてある。これはヘリで運んだものだろう。

 

神奈川県が設置した立派な公衆トイレがある。

 

深田久弥の日本百名山のひとつに数えられている丹沢山だが、

深田久弥はこのあたりの山塊全体を百名山の一つとして

選んだらしい。

 

次の目的地、竜が馬場に進む。(11:05)

 

熊笹に覆われた尾根が続く。

 

鹿柵の内側は鹿が入れないので、

熊笹が成長しているのがよくわかる。

 
 

竜が馬場に到着。(11:21)

ここで昼食。

 

竜が馬場からはこれから進む三角沢ノ頭の尾根が、

そしてその向こうに長尾尾根がよく見える。

 

次は日高に向かう。

 

日高に向かう稜線がくっきり見える。

 

日高に到着。(12:05)

朽ち果てたこの道しるべの後ろに

三角沢ノ頭への尾根がある。

 

三角沢ノ頭までは地図に登山道が載っていない。

踏み跡が少し付いているが、不明瞭だ。

 

崖を下るアンヌ隊員。

登山道もなく、ちょっとスリリングなところが

冒険心を満たしてくれる。

 

目指す三角沢ノ頭が見えてくる。

 

ガレているヤセ尾根を通過する。

これも関東大震災の爪痕か。

(振り返って撮影)

 

そろそろ頂上のはずだが、道がついていないので、

よくわからないがテーピングもあり、迷わずに進める。

 

ああ、やっと見つけた。ここが頂上だ。(12:28)

 

三角沢ノ頭の頂上はベンチがあるわけでもなく、

ただの平らなところだ。

 

コンパスと地図で進む方向を確認するキリヤマ。

地図に登山道が載っていないので、

確認しながら進んだほうが安心だ。

 

近くにもう一つの頂上を見つけた。

 

キュウハ沢出会いの林道まで下る。

尾根が右方向にカーブしているので、

尾根を間違えて下らないように注意する。

 

やがて管理道の階段が見えてくる。

 

地面に転がっている木には道しるべらしきものもある。

 
 

斜面に対して、ジグザグに管理道が通っている。

管理道にしたがって下りて行けば、尾根をはずさずに進める。

 

管理道がないところは、尾根をよく見て進む。

 

やがて紅葉の合間から、キュウハ沢が見えてくる。

 

そして林道が見えてくる。

 

林道に到着。

振り返って撮影(13:50)

 

登山入口を撮影。

左の黄色い矢印付近が登山道入口だ。

 

あとは林道をてくてく歩いていく。

 

林道脇にある大岩は健在だ。

 

紅葉を楽しみながらの林道歩きは楽しい。

 

こうして、マイナー探検1号に無事到着。(15:00)

 

感想:

・天王寺尾根は激坂が少ないので、楽に登れる。アンヌ隊員は快適に登っていたが、

 キリヤマは歩幅が合わなく、なんだか疲れてしまった。激坂のほうが体に合っているようだ。

・三角沢ノ頭は初級の探検には最適のルートだろう。すれ違う人もなく、冒険心を満たしてくれる。

前へ>  2 <次へ>

このページのTOPへ

探検リストに戻る

ホームに戻る