2014年12月27日(土) 水沢橋 〜 焼小屋沢右岸尾根 〜 p711 〜 p1039 〜 焼山沢右岸尾根(宮ケ瀬幕岩尾根)
最近は、柏原ノ頭からガタクリ峰の内側にある尾根を集中して登っている。 いよいよ最後の尾根に登るときが来た。そして、下山は宮ケ瀬幕岩尾根だ。 (国土地理院地図に加筆) |
水沢橋にマイナー探検1号を駐車。 (8:00) |
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水沢林道を歩いていく。 焼小屋橋を越えてしばらく進む。 |
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今日のターゲット尾根に到着。 この尾根を登れば、柏原ノ頭から ガタクリ峰の内側にある尾根を すべて(当社比)登ったことになる。
行くぞ、コンプリートだ!(08:45) |
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登り始めの斜面は、立ち木があり、 難なく登れる。 |
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すぐに尾根に到着。 やせ尾根だが、しっかり歩ける。 これなら安心だ。 |
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だが、しかし! 尾根がぷっつり切れている。
真下に見える林道。 これはだめだ。 懸垂下降でも難しいだろう。 |
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先ほど登ったところまで戻って、 林道まで降りてくる。 最初からやり直しだ。 |
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ぷっつり切れていたところまで、 林道を進んでみる。 |
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先ほど立っていたのはこの上。 (振り返って撮影)
この程度の高低差だと、 地形図ではわかりづらい。 |
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そして、林道のすぐ先には 今度こそ本当のターゲット尾根がある。
もう一度、やり直しだ。 行くぞ、マイナールート探検隊! (09:10) |
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登りはじめ数メートルは 踏み跡があるが、すぐに消えてしまう。 |
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尾根に登ると、そこはやせ尾根。 踏み跡はない。 しばらく進んでいくと、 |
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尾根が少し広くなる。 2本の立派な木がある。 (ヒバかヒノキだろう) |
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p711に到着。(10:10) ここまで植林地帯はなかった。 珍しいことだ。 |
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さらに進んでいくと、 開けた尾根になる。 明るく、気持ちがいい。 |
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うん、これはいいぞ! |
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うぉ〜っ すごいぞ! |
新緑の季節は、さぞ気持ちのいい ところに違いない。 |
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いったん植林地帯を通過して、 |
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すぐにまた広い尾根になる。 |
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ほどなくして、 東海自然歩道に到着。(11:50) さぁ、これでコンプリートだ。 |
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丹沢の探検家はあまたいるが、 こんな狭い領域の中でコンプリートだ といって喜んでいる探検家は、数少ない。 これは、大変な偉業といえよう。 |
ここから先は、東海自然歩道。 焼山方面に向かう。 |
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上の写真と同じ位置で カメラを地面に近づけて撮影。 こうすると奥行きが出せるね。 |
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宮ケ瀬湖がきれいだ。 |
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鳥屋分岐に到着。(12:10) 東海自然歩道と分かれて ここからは、廃道の道を行く。 |
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警告看板が2つもある。
ここから先には絶対に行くなよ、 という激しい親切心が感じられる。 |
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丸太の階段を下り、 平らなところを歩いていく。
木々は葉を落とし、 枝の合間から見える冬の空が 遠く澄んでいる。 |
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青葉の影が透き通る 緑に包まれた丹沢もいいが、 すっかり葉の落ちてしまった 丹沢もまたいい。 |
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風の流れる音が聞こえる。 南からは暖かい太陽の光。
なんとなく悲しい気持ちになる。 だが、心地の良い悲しさだ。 |
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ここでアンヌ隊員が話しかけてくる。 「朝、コンビニにあったイチゴ大福 買えばよかったわ〜!」 |
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ここで、昼食。 そして、ロープとハーネスの 用意をする。この先には岩の崖が あるからだ。 下降の準備をして出発。(12:50) |
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道はベンチのところを 左折するように進んでいる。 このまま左折すれば、柏原ノ頭。 ここを曲がらず、まっすぐに進む。 |
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小さなピークを越えると、 急な坂になる。
やがてその先は、ロープを出さないと 下りられない、岩が露出した崖になる。 |
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ここで、懸垂下降の準備。 30メートルロープを出して 支点にする太めの木にかける。
ロープの一方を手繰っていく。 ロープには中間部分がわかるように マジックでマーキングしてある・・はず。
このマーキングがなかなか 見つからない。 かすれてしまっているようだ。 (自宅で確認しておくべきだった)
なんとかマーキング中間を探して、 立ち木にロープをUの字にかける。 続いて、8環を使って快適に 懸垂下降・・のはずだが、 ロープに小枝が巻きついて ロープはぐしゃぐしゃに。 (トホホ・・・)
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それでも何とか鞍部に到着。 続いてアンヌ隊員が下降。
トップの私がロープを下まで 通しているので、セカンドの アンヌ隊員は、楽々下降。 |
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ロープの長さは、鞍部まで ぎりぎり。
これにて第一回、懸垂終了。 |
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続いてロープの回収と、 次の下降の準備だ。 |
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目の前にピークが見えてくる。 このピークの裏側は´幕岩´と 呼ばれる大岩だ。 ピークの先から少し下り、 幕岩の右方面にある尾根に向かって 懸垂下降する。 |
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二回目の懸垂は、先ほどの崖より 急な斜面。
ここは危険な場所を避けて、 何度かに分けて下降したほうが安全だ。
しかし、ロープの設置、回収、自己確保、 などの手順を考えると、なるべく一回で 下ってしまいたい。
そこで尾根沿いにまっすぐ下る 最短ルートで下降することにする。 ただ、このルートの左側は すっぱり切れた幕岩。危険なルートだ。
先ほどと同じ、ロープの中間マーキング を探して、立ち木にかける。 小枝に注意しながら、懸垂開始。
露出した岩の上に立って下を見ると、 そこからは、3メートルほどの空中懸垂。 立ち木が多く、左右に逃げられない。 覚悟を決めて、宙に浮かぶ。
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岩の下に着地した後は、 ロープのとどく限界まで下り、 そこで、自己確保。 続いて、アンヌ隊員が懸垂開始。 |
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空中懸垂のところでは、 私が足の置く場所を指示して難なく着地。
ロープのとどく先から鞍部まで アンヌ隊員には先に降りてもらい、 私がロープを回収。 |
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こうして、鞍部に到着。(14:05) 安全に到着できてよかった。 |
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さて、続いて今日の目的その2。 幕岩にできるだけ近づいて見学だ。
尾根から植林地帯の斜面を下る。 |
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かなり急な斜面。 霜柱で凍っているところもある。 |
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斜面が急で、なかなか幕岩の下まで 行くことができない。 |
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ここで我が隊の三原則、 怖いことはしない、 できない、ごめんだね、 に基づき、登攀を終了する。 |
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ロープを出して、中間支点をとれば 幕岩の真下まで行かれる。 その装備も持っているのだが、 それには時間がかかるだろう。
せめて、ズームアップで撮影。 |
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後は、林道に向かって 下っていく。 |
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やがてシカ柵が登場。 ここは、シカ柵の中に入る。 |
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開けた気持ちのいいところだ。 |
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遠く丹沢三峰が見える。 |
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11月23日にここに来た時は、 紅葉がすばらしいときだった。
今は冬枯れしているが、 これもまたいい。 |
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(←11月23日のこの場所) |
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あとは尾根に沿って どんどん下っていく。 |
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尾根のを分断するように 林道があり、いったん林道に降りる。 |
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林道のカーブの先から また尾根沿いに下っていく。 |
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暗い植林地帯を下り 水沢林道に降り立つ。 |
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こうして、水沢橋の 駐車場まで戻ってくる。(16:05)
楽しい探検に祝福を! |
今回の下山で使った「幕岩」ルートは、登りのほうがいい。
幕岩付近の登りは、尾根の左から巻くルートになるが
あまり安全なところではない。
※登りルートの探検はこちら↓
No144:ちょっとまて!いい尾根があるじゃないか。焼山沢右岸尾根