おのずと呼吸が深くなる。清らかな平原が好き。榛ノ木丸、姫次南東尾根

2014年12月6日(土)

魚止橋 〜 p979 〜 p1292 〜 榛ノ木丸 〜 p1384 〜 姫次

 

姫次の南東には、平原がある。

ここは、探検家の間では有名な美しいところ。

今回のターゲットはここだ。アプローチは榛ノ木丸の東尾根から。

これはなかないいいコース設定だ。

(国土地理院地図に加筆)

ヤマレコに、GPS軌跡をアップしました

 

                                                                                                     

本間橋にマイナー探検1号を

駐車する。(08:00)

魚止橋を渡って右折すると

すぐにゲートがある。

これは最近設置されたようだ。

すこし進むと、最初のヘアピンカーブ。

ここに今日のターゲット尾根の

入り口がある。

(08:15)

ここから、P979を目指す。

行くぞ、マイナールート探検隊!

登り始めの急な坂は、

トラロープがある。

やがて、踏み跡が出現する。

カラマツを発見。

アンヌ隊員はカラマツが大好き。

しばし、カラマツを鑑賞。

さらに登っていく。

植林地帯に踏み跡が、出たり消えたり。

 

丹沢の探検では、植林地帯の

通過儀礼が必ずある。

植林地帯を抜けると、

そこは丹沢原生の森。

立ち木にカメラが設置されている。

看板の記載によれば、シカの生息観察とのこと。

近くに動物が通過すると、自動撮影するらしい。

それでは、私も一枚撮ってもらおう。

 

周知のように、私は写真映りが悪い。

(実物はもっと悪い)

そこで、サングラスを着用。

(さらに悪くなった)

今日のコースは、急登がほとんどないと

思っていたが、ちょっと急な坂だ。

この時期の森は、葉が落ちて

青空がスカッと見える。

急な坂が終わると、のんびりとした

尾根道になる。

そして、P979に到着。(09:20)

ここで、おにぎりタイム。

気温が低いので、おにぎりが冷たい

と訴えるアンヌ隊員。

さらに登って、榛ノ木丸の

東尾根に乗る。ここは、明るく和やか。

まばらに生えている樹木に、心休まる思いだ。

こんな美しいところとは、知らなかった。

このコースは、ガイドブックにはもちろん

載っていない。

(東丹沢詳細地図「吉備人出版」にはある)

こういったところを発見できると

とてもうれしい。これぞ丹沢探検の魅力だ。

榛ノ木丸・東峰 p1292の近くまで来た。

踏み跡が、山頂を巻くように進んでいる。

山頂 p1292付近は、ヤブ。

比較的太い木が茂っている。

せっかくなので、山頂目指して

ヤブの中に入ってみる。

かなりゴソゴソと入り込んでみたが、

どこが山頂なのか、まったくわからない。

木々に邪魔されて思うように進めない。

(10:30)

山頂の確認をあきらめて、巻道に戻る。

※後にGPSの軌跡で確認したところ、

 無事に山頂を通過していた。

 

続いて、榛ノ木丸の主峰へ向かう。

おお!

ここも私好みの素晴らしい世界。

静かなたたずまいの中、

心が軽く飛び立つような気持ちだ。

榛ノ木丸の山頂に到着。(10:45)

山頂から北方向に進む。

ここは毎年行われている

トレイル・ランニングのコースだ。

トラロープがある。

これから下る尾根の方向には、

黄色のCOUTIONテープが張られている。

 

ここは、前回来たとき(No.075

間違えて下ってしまった尾根だ。

立ち木につかまりながら、

険しい尾根を下っていく。

おかしいぞ。

どうも地形図と地形が一致しない。

わずかな起伏は、等高線に表れない。

今、まさにそのわずかな起伏に立っている。

ここでアンヌ隊員のGPSをカンニング。

アンヌのiPhone地形図は「山と高原地図」。

「山と高原地図」では

この付近にちょうど説明書きがあり、

わかりづらい。というかわからない。

 

(←山と高原地図(昭文社))

 

iPhoneでは無理だ。

やはりここはアナログ、

2万5千分の1地図とコンパスだ。

 

よし、わかった。

間違っている!

 

転進を開始する。

 

間違って下った尾根は

地形図にはほとんど

表現されていない尾根。

地形図をよ〜く見れば

わずかに尾根がある。

こんなことは、よくある。

最初からやり直す。

山頂からもう少し北西方向に進む。

ヤセ尾根を通過する。

トレイル・ランニングのコースなのに

こんなヤセ尾根を通すなんて、

ずいぶんと過激なレースだ。

次のピークが見えてくる。

踏み跡はこのピークを

右に巻いて続いているが、

巻かずにピークを登る。

地図で改めて確認する。

今度は間違いない。ここから下るぞ。

(11:15)

 

行くぞ、マイナールート探検隊!

とても急な坂で、下りにくい尾根だが、

立ち木につかまれば、大丈夫だ。

途中、尾根が二股に分かれる。

ここは左側に進む。

鞍部が見えてくる。

鞍部まであとわずかのところで、

立ち木が少なくなる。ここでロープを出す。

ロープなしでもまったく問題ないが、

前回の探検の教訓により、

ロープを出すことにする。

うん!

やっぱりロープを出すと安心だ。

こうして、鞍部に到着。

カヤノ沢の支流に向かって

谷間を下っていく。

そんなに水が流れていない。

ここは、飛び石で越える。(11:45)

沢を越えたところから、

尾根に向かって斜面に取り付く。

等高線を見るとそんなに急坂では

なさそうだ。

ところが意外に、これが急な崖。

手を使って這い上がるように登る。

無事、尾根に到着。

この先に、夢のような

美しい平原があるという。

まだかなぁ。

ちょっと立ち木が多くて、

歩きにくいかな。

 

左側には、蛭ヶ岳がすっくと立っている。

いつ見ても、りりしい姿に感激する。

ようやく目の前が開けてきたぞ。

(12:25)

よっしゃー!ここだ。想像以上に、素晴らしいところ。感動だ!

(←この付近だよ)

         

P1384を通過して、さらに進む。

美しい平原を堪能しながら、ゆっくりと進む。

 

アンヌ隊員いわく

「悠久の時を刻んできた、

 ありのままの自然」

多くの探検家が絶賛してやまない

この平原には、特に名前がない。

 

そう、ここには名前はいらない。

そこにあるのは、美しい風景だけだ。

姫次に近づくと

カラマツの林になる。

すっかり葉を落としてしまったが

その繊細な枝が、空に透けて美しい。

姫次に到着。(13:25)

ちょっと曇ってきたので、寒い。

休憩はせずに、さっさと通過する。

                         

下山は、榛ノ木丸のトレランコースで。

東海自然歩道を焼山方面に向かって

進んでいく。

「東海自然歩道 最高標高地点」と

書かれた杭があり、その脇にある

ブナの大木が素晴らしい。

 

姫次のベンチもいいが、

ここでおにぎりタイムもいい。

榛ノ木丸への分岐に到着。(13:35)

ここからは、踏み跡に沿って下っていく。

 

鳥屋造林組合の看板が

道しるべ代わりになり

非常にわかりやすいルートだ。

踏み跡は、明瞭で

地図を見なくても下れる。

 

このルートは前回来たときより

テーピングが多くなった気がする。

尾根を横切る深い溝を越える。

 

荷造り用の赤いテープが

何度も何度も登場する。

ところどころ、テープが剥がれて

地面に落ちている。こうなると立派なゴミだ。

いったい何のためにこんなに

たくさんのテープを付けたのだろうか。

何かままならぬ事情があって付けたのだろうか。

そう思うと、勝手に回収することもできない。

(悲)

おお!

またカメラが設置されている。

はい、チーズ。

榛ノ木丸の山頂をスルーして

南東の尾根を下っていく。(14:20)

やがて雪がちらついてくる。

今日の天気予報は、晴れ。

この時期の山の天気は、予測できない。

山頂から30分ほどで

地面が真っ白になる。

伝道沢まで下ってきた。

そして、林道に到着。

楽しい探検に祝福を!

(15:50)

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