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真夏の山梨だ。道志から加入道山を攻略せよ

道志水源林 〜 加入道山 〜 白石峠 〜 水晶沢ノ頭 〜 シャガクチ丸 〜 バン木ノ頭 〜 横浜野外活動センター

2011年 7月3日(日)、天気:曇り

行動時間 9:20〜14:40( 5 h 20 min )

探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員

 

珍しいことだが、この日の探検は、何も起こらなかった。

道迷いも、危険個所も、マントヒヒとの出合いも無かった。

これでは、探検になっていない。ただのピクニックだ。

探検には、困難、トラブル、チャレンジが欠かせない。

アンヌ隊員の腹が減っただけの探検では、探検記が書けない。

何も起こらなかった探検を、キリヤマはいかに探検記として書くのか。

 

いくぞマイナールート探検隊。

暑さをぶっとばすぞ。白石峠に向かえ

村営の温泉「道志の湯」の先にある駐車場に

マイナー探検1号を駐車する。(09:20)

登山道の入り口は、駐車場のすぐ先にある。

入り口には、道志水源林と書かれた杭のほか、

道しるべがたくさん立っている。

携帯灰皿も常設されている。

中を見ると、まだいくつか残っている。

(ゴミ袋はなくなっていた)

さぁ、行くぞ、マイナールート探険隊。

久しぶりの探検だ。

歩き始めてすぐに分岐があるが、

ここには、道しるべがある。

入口から5分ほどで、ベンチのある広場に出る。

このあたりの森は、植樹されたものらしい。

看板には、横浜市民・道志村民による植樹が行われたこと

が記載されている。(平成13年)

ポイントを要約すると、

「大型バス26台に分乗した関係者1303人」

「雨天にもかかわらず、1万本の苗木をドロンコになって一生懸命に植えた」

「太鼓演奏やトン汁の温かいもてなしもあった」

わかりやすい説明だ。入念な取材による報告と言えよう。

1303人により植えられた苗木をシカから守るために、

周囲にはシカ柵が設置されている。

道をしばらく進むと、そのシカ柵を越える

大がかりな橋がある。

その先も、さらに植樹帯は続いている。

スギの植林とはちがい、さまざまな樹木がある。

このあたりは、横浜市旭区の市民が植樹した地域らしい。

こちらは西区。

森を美しくしてくれた皆さんに感謝だ。

さらにもう一つ橋を越えると、

植樹帯が終わり、いつもの登山道になる。

7月は、緑が力強い。

さすがは、山梨県の森。

独特な森だ(平凡な森があるのか)。

東丹沢とは、少し違う。

 

危険なところもなく、のどかな探検だ。

緊張感がない探検は、まるでピクニックだ。

むむ、倒木だ。よし。

ようやく探検らしくなってきた。

と思ったら、簡単に越えられた。

東屋に到着。(10:10)

ここで第一回、おにぎりタイムだ。

とてもたくさんのセミの声が聞こえる。

東屋の先は分岐がある。

右を調査したところ、どうやら白石峠への廃道のようだ。

いずれ探検してみたい。

ここからは、登山道の勾配がきつくなってくる。

少し急な坂を登ったので、とても暑くなった。

汗をぬぐうタオルもまた暑苦しい。

 

ベンチの跡で一休みして、

植林地帯を通過する。

ついに、崩壊地が出現。

これだ! 探検らしくなってきたぞ。

と思ったが、難なく通過。

白石峠〜加入道山の尾根が見えてきた。

よし。まずは、目的の尾根に到着。

(11:10)

稜線の風、セミの声を心に

次は、加入道山に向かう。

尾根道なので、風が強く吹いている。

汗をかいた体に、風が心地いい。

ブナのプロムナードを通過する。

遊歩の探検家、うめちゃんのブログumejazz's Blogによれば、

この日、このあたり(白石峠)の気温は20度だったらしい。

風が尾根を通り抜け、体の汗を吹き飛ばしてくれる。

汗が蒸発するときに、体温を下げる効果で、

少し寒いくらいだ。

加入道山に到着。(11:20)

山頂で休んでいる探検家から「探険隊の隊長ですか?」と聞かれる。

初めて会う人に声をかけられると、とても嬉しい。

丹沢でキリヤマを見つけたときは、逃げないで

ぜひ声をかけて欲しい。

ここで、第2回おにぎりタイム。

汗で濡れたままでは、体に毒だ。

シャツを着替えよう。

加入道山には、避難小屋がある。

避難小屋の中は、とてもきれいだ。

布団もある。

次に、バン木ノ頭に向かう。(11:40)

白石峠を通過。(11:50)

この尾根も、たくさんのセミの声が聞こえる。

上からも、横からも、反射して下からも。

コンサートホールのように、たくさんのセミの声が聞こえる。

まるで、嵐のようだ。

「50億匹くらい、セミがいるかしら」

「いや…、そんなにはいないと思うけど」

「少なくても1億くらいはいるわね」

「いや…、多くて数千だと思うけど」

もしも50億匹もいたら、あたりが真っ黒になるほど、

セミがいることになる、と説明しても、アンヌ隊員は納得しない。

結婚して20年になるが、いまだにアンヌ隊員の感覚は

とても不思議だ。

こうして、水晶沢ノ頭に到着。(12:00)

しばらく進んで、

次に、シャガクチ丸を通過。(12:30)

いったん登りかえして、

バン木ノ頭に到着。(12:50)

ここで、アンヌ隊員の大好物。

ヤマザキアンパンだ。

すぎ氏のブログにこのアンパンが

紹介されて以来、アンヌ隊員は

ヤマザキの大ファンだ。

 

(さすらいの探検家、すぎ氏に感謝)

まさか、キャンプ場で遭難?

横浜野外活動センターへ下山する。(13:00)

山と高原地図では、破線ルートだ。

すこしヤブっぽいが、道は明瞭で

迷うようなところは無い。

この道には、ツガの大木がたくさんある。

バン木ノ頭から30分ほど下ると、分岐に到着。(13:30)

ここから先は、道がなくなっている。

よし、いよいよ探検だ!

と思ったらすぐに道が見つかる。

どうも今日は調子がでない。

10分ほどで、横浜野外活動センターの

キャンプ場に到着。(13:40)

登山道の入口には、道しるべが無く、

ここが登山道であることが、分かりにくい。

(キリヤマの後ろが登山道)

こちらから登るときは、入口を探してしまうだろう。

林道に出る道を探す。

キャンプ場のすぐ上には、林道が見えている。

 

ところが、林道に行く道が見つからず、あたりをウロウロする。

ここでキャンプをしている若者と

挨拶を交わすが、長いことウロついている

我が隊を、不思議そうに見ている。

 

道が見つからず困っているのだが、

彼らに尋ねるのも、なんだか恥ずかしい。

ここまで来て道迷いするとは…。

どんなに困難でも、どんなに勇気を持っても

こんなところでは、探検にならない!

よし、この坂道をすすめば、

おそらく林道に出られるだろう。

ようやく林道に出ることができた。

(振り返って撮影)

30分ほど林道を歩いていくと、

的様、といわれるところに到着。(14:20)

沢にある岩に的のような模様があることから、

名所(?)になっているらしい。

説明書きには、頼朝公がこの地に標的を作ったことに

由来していると書かれている。

どれどれ、ここを下るのかな。

お?

あった、あった。

でも、思ったよりも小さい。

確かに、的のように見える。

あとは林道をてくてく下って。

マイナー探検1号に到着。(14:40)

すばらしい探検に祝福を。

 

あとがき

●横浜野外活動センターのキャンプ場は、地図がなく分かりづらい。

 今後も、我が隊のような遭難者がでるかもしれない。

 バン木ノ頭に向かう人は、右の地図を参考にして、遭難しないでほしい。

 

●数年前、東丹沢ヨモギ平からBOSCOキャンプ場に下ったときの話だ。

 そのときわたしは、到着したキャンプ場がBOSCOキャンプ場かどうか

 分からなかった。そこでキャンプをしている女性に

 「ここはBOSCOキャンプ場ですか?」と聞いたところ、

 いぶかしがられたことがある。キャンプ場にいる人にとっては、

 近くにある登山道のことは興味がないのかもしれない。

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