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鍋割山で雪上訓練、スノーハイクだ

二俣 〜 鍋割山 〜 鍋割稜線 〜 大倉尾根 〜 堀山 〜 二俣

2011年 2月13日(日)、天気:晴れ

行動時間 9:20〜15:50( 6h 30min )

探検メンバー : キリヤマ隊長、アンヌ隊員

 

ここ数日は、平地でも少しだけ積雪があった。

ということは、丹沢山塊は積もっているはずだ。

よし、雪上探検だ。行くぞ、マイナールート探検隊。

 

アイゼンをしっかり装着せよ

この日、すでに県民の森にある駐車場は満車だ。(09:20)

マイナー探検1号を、路上駐車する。

林道を進む。

ところどころ凍っており、つるつる滑る。

すぐに、四十八瀬川を渡る。

いつも水浸しのこの橋。この日は、完全凍結している。

ゲートを越えると、車のわだちが無くなる。

枝に積もった雪がパラパラと落ちてくる。

たまに、大きな塊が落ちてくると、首に入って

とても冷たい。

二俣の分岐に到着。

ここには、橋が設置されている。(堪七沢)(09:40)

橋は滑りそうなので、沢の浅いところから

向こう岸にわたる。

周囲の木々に雪が積もっている。

太陽の光が反射して、まぶしいくらいだ。

青い空、白い雪。

何度も通ったことのあるこの道だが、

今日はとても山奥に来た感じがする。

(2010年12月→)

ミズヒノ沢の手前で、たくさんの人がアイゼン用意をしている。

我が隊もここで、アイゼンを装着する。

 

久しぶりのアイゼン装着なので、

説明書を見ながらあたふたする。

ちゃんと装着できたのかなぁ。

奮闘すること10分、

なんとかアイゼンは靴の下に収まった。

 

ミズヒノ沢を渡る。

アイゼンを装着したので、

木道の上も滑らず歩ける。

 

いつも見なれた植林地帯も、

今日は初めて訪れたように、わくわくする。

(2010年12月→)

アイゼンが緩んで、取り付けヒモが、プラプラしてくる。

装着が甘いのだろう。

雪が凍っていないので、アイゼンなしでも歩けるのだが、

せっかくのチャンスなので、アイゼンで雪歩きを楽しむ。

後沢乗越に到着。(10:40)

今日は、たくさんの人がいるので、

ここは通過する。

今日は、登山者が多い。

こういう日は、人々が写真に入らないよう撮影

するのに苦労する。

昨日までの二日間、雪がたくさん降った。

そして、今日のこの晴天。

みんな待ちわびていた雪歩きだ。

丹沢山塊には、多くの人が入っていることだろう。

日差しが温かい。風もなく穏やかだ。

硬くなった体がほぐれて、

気持ちも穏やかになってくる。

気持ちも体も、すっかり山と同調している。

忙しかった毎日の生活を忘れ、自然との調和を楽しむ。

こうして、鍋割山に到着。(11:40)

山頂には、たくさんの人。

 

この日も、鍋焼きうどんは大盛況。

山頂にいる人は、うどん鍋を持っている人のほうが

圧倒的に多い。

雑誌の取材によると、8台のコンロ、フル稼動で

作っているらしい。

みんなおいしそうに食べている。

遠くまで透き通った空。相模湾がきれいだ。

大島も見える。

富士山もバッチリ。

海、富士山、雪、そして、うどん。

いい日に来た。

スノーハイクでトレーニングだ

さぁ、ここから今日のメイン探検。

鍋割稜線のスノーハイクだ。

稜線の登山道には、しっかりトレースがついている。

蛭ヶ岳のビューポイント。

雪が積もると、尾根がはっきり見える。

周囲の空気と気持ちを同調させ、

アンヌ隊員もにっこりだ。

小丸、大丸を越えて進むこの道は、

どの季節に来ても、山歩きの楽しさを

充分に感じることができる。

キリヤマ、ここにあり!、と書いて

落書きを楽しむキリヤマ。

「もう、みっともないでしょ、やめてよ!」

あぁ、せっかく書いたのに、

消されてしまった。

鍋割稜線のシンボルツリーのブナ。

とても力強く、そして優しい。

もし、丹沢の名木を10本選べといわれたら、

わたしは、このブナを絶対に落とさないだろう。

(大丸の山頂から少し塔ノ岳に進んだところにある)

金冷しに到着。(13:10)

スノーハイクも終わりだ。

ここから大倉尾根を下る。

「花立山荘で、おしるこを食べよう」

もちろん、アンヌ隊員は大賛成だ。

たった今、歩いてきた

鍋割稜線を越して、西丹沢が見える。

大倉尾根のビューポイントでは、

多くの人が景色を楽しんでいる。

三ノ塔、大山、そのはるか先に、江の島。

横浜ランドマークタワーも見える。

振り返ると、そこは青空。

吸い込まれそうな、とても澄んだ青だ。

花立山荘に到着(13:20)。

ここでアイゼンを解除する。

アンヌ隊員のアイゼンと靴の間に、

なぜか雪の玉が入っている。

なんだ、これ?

しかも3つ、両足とも。わたしのアイゼンには入っていない。

アンヌ隊員の、おしるこを食べたい気持ちが、

雪に伝わったのだろうか。

そして、ジャーン!

おしるこ。

鍋割山のうどんだけでなく、

花立のおしるこも、ぜひブームになってほしい。

ここからは、雪があまり無いので

アイゼンは必要ない。

雪が解けて、ぐじゃぁ。

泥で、すべるすべる。

堀山の家に到着。(14:20)

おお!! ここにも、おしるこがある。

みなさん、堀山の家、花立山荘にお越しの際は

ぜひ、おしるこを。

大倉尾根を分けて、二俣方面に下る。

植林地帯は、雪が積もっているが、

凍っていないので、アイゼンは必要ない。

 

大倉尾根にはたくさんの人がいたが、

ここは誰も歩いていない。

むむ!。新曲をひらめいた。

今日はたくさん人がいたので、歌えなかった。新曲を大声で歌う。

 

「たん!、たん!、たん!、たん!、たんざわ〜♪」

「とぅ、とぅ、とぅ、とぅ、とぅ、塔ノ岳〜♪」

「な――――――――――――――べわり山〜♪」

アンヌ隊員、おおウケ。

笑いすぎて、何度も立ち止まる。

調子に乗って、ずっと歌っていたら、

アンヌ隊員が、笑いすぎて頭痛が始まる。

「隊長、笑わせすぎだ」と怒られる。

 

こうして、小草平沢をわたり

森の中を進む。

マイナー探検1号に到着。(15:50)

楽しかったスノーハイク。また来年。

 

あとがき

・せっかくひらめいた新曲だが、車に到着する頃には、すっかり忘れてしまった。

 いまになって少し思い出してきたので、アンヌ隊員に歌って聞かせたが、

 今度はぜんぜん笑わない。どうやら違う歌になってしまったらしい。

 ちょっともったいない気もするが、また山に入ればひらめくだろう。

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