岩、岩、岩、そして岩、また岩。瑞牆山へ

2016年09月17日(土)

瑞牆山荘 〜 富士見平小屋 〜 瑞牆山 〜 黒森コース 〜 みずがき自然公園

 

今まで行くことのできなかった山をこなしていく。

今回のターゲットは瑞牆山。

行くぞマイナールート探検隊!

ヤマレコにGPS軌跡をアップしました。

 

瑞牆山荘の近くにある駐車場に、

マイナー探検1号を駐車する。

瑞牆山荘の前まで移動。

山荘の真ん前に瑞牆山への

登山道入り口がある。

さぁ今日も元気に、

行くぞマイナールート探検隊!

登りはじめは、広いなだらかな道。

しっかり整備されており、

迷うようなところはない。

 

未だ100のリストが判明しない

「やまなしの森林100選」。

ここはミズナラの林だ。

低山によくある下草のない

森の風景が続く。

富士見平小屋に到着。

ここは、金峰山へ縦走するときに

利用するらしい。

テン場には、いくつかのテントがある。

クライマーかな?

富士見平小屋で休憩して、再出発。

岩でごつごつした登山道になる。

啓蒙看板がある。

昭和63年須玉小学校。

昭和の香りが漂う看板だ。

そういえば昔はゴミを持ち帰らなかったなぁ。

増富中学校の作品「マナー」。

こちらは昭和61年の作品「永遠の宝」。

こちらは、正月の書初めタッチで

表現している。改行の位置が独特な作品

「守ろ

う」。

ノスタルジーな作品をながめながら

楽しく歩いていく。

森の斜面をトラバースする道は、

とても気持ちがいい。

左手には、瑞牆の岩が見えてくる。

そして、さらに進んでいくと、

おお、瑞牆山の主峰が見える。

あそこまで登るのか。

小川山への分岐に到着。

ここで、1stおにぎりタイム。

続いて、天鳥川を飛び石で渡河する。

なぜかケルンが

たくさん立っている。

分かりやすい形をした岩だ。

「玉子岩」という名前に決まっている。

そう思って看板を探したが

どこにも見当たらない(ベタすぎか?)。

やがて、涸れた沢のような道になる。

さらに沢岸のトラバース道。

ガレ場のような感じだ。

そして最初の鎖場。

これは鎖を使わなくても登れる。

この辺りでアンヌ隊員が、

だんだん元気がなくなってくる。

「全然、きれいじゃないわ、つまらない」

「こんなところだと思ってなかったわ」

周囲を見ると、下草もないし

樹木の葉は落ちているし、

倒木が散乱している。

 

確かに美しいとは言えない。

しかしこの世に美しくない森など

存在しない。

「もう少し上まで行けばきれいだよ」

一生懸命アンヌをなだめながら進む。

2回目の鎖場。ここも鎖を使わずに登れる。

倒木がつるつる、ぴかぴかになっている。

きっと、皆が手をかけるからだろう。

標高が高くなってくると、

ようやく森らしい森になってくる。

そして、瑞牆山のマンハッタンホルン、

ナイフピークの下に到着。

 

クライミングの痕跡を探してみると

残置のスリングを発見。

やはり登られているのか。

そして、また鎖場だ。

むむ、ここは鎖を使わないと登れないぞ。

これは危険だ。アンヌ、焦らないで

ゆっくりと。

緊張感なし。

これも同じ。

(アホである)

お叱りを受けそうだが、

元来ちゃらんぽらんなのだから仕方がない。

そして、最後の鎖場だ。

ここは鎖をしっかり使った。

その上にあるハシゴを越えると、

山頂に到着。

鋸岩という岩の上。

けっこう人がいるな。

 

 

よし、瑞牆山を攻略。

すごいぞマイナールート探検隊!

山頂は、見晴らしがとてもいい。

雲の合間から見える景色を楽しむ。

 

先ほど下から見たナイフピークだ。

小川山は見えないが、

隣にある小鋸岩が力強く鎮座している。

そして、八ヶ岳。

赤岳、阿弥陀岳、天狗岳。勢ぞろいだ

 

ここは山頂の端っこなので、これ以上

先まで行くとちょっと怖くて、

腰が引けてしまう。

すると、若者パーティの

勇敢な男性が、腰を落として

少しずつ端に寄っていく。

 

男性は、腰を落としたまま、

なかなか立ち上がることができない。

やがて度胸を決め、立とうとする。

 

他のメンバーがはやし立てる。

「立った立った」のコール。

 

これってハイハイしている赤ちゃんが

初めて立ったときの掛け声だ。

立った男性も苦笑して「赤ん坊かよ〜」

これだけでは終わらない。

メンバーの女性がカメラを構える。

「もっとちゃんと立って!!」

「手を挙げて!」

なにやら注文が多い。さらには、

「もっと“平気”って顔して」

顔にまで注文をつけられている。

実に愉快なパーティだ。

 

こんな面白いこと、私が逃すわけがない。

さっそくトライ。

もちろん端っこになんていけない。

先ほどの若者より数メートルも手前だが

それでも背中がゾクゾクする。

どやー!

平気って顔になっているかな。

ここで、山頂に大パーティが到着。

あれほどの人数が狭い山頂に立ったら

ラッシュ時のホームみたいになって

しまう。

 

これはヤバい。逃げろ!

逃げるように山頂をあとにする。

下山は、黒森コースで。

 

このコースは、かなり荒れている。

道幅が狭く、深くえぐられている。

 

このコースで下山する人は

ほとんどいないらしい。

これでは、またしてもアンヌが

つまらないと言い始めるのでは

ないか。

 

この道は変化なくしばらく

続きそうだ。困ったなぁ。

ところが、アンヌ隊員、

「この道、おもしろいわ」

「マイナールートみたい」

と大はしゃぎ。

「ええ?登ってくるときの道より

 もっとつまらないだろ?」

「そんなことないわ」

「人がいないから?」

「・・・・・」

我が隊は、いままでマイナールート

ばかり登っていたので、

他の登山者がいると、調子が出ないの

かもしれない。

細く急な登山道が終わると、

沢沿いの静かな登山道になる。

ロープ場もあるが、危険な所もなく、

ゆっくりと歩いていく。

このコースは、目だった岩に

名前の看板がある。

 

これは、夫婦岩という名前。

「二つの岩が寄り添っているぜ」

ナイスネーミングに感心していると、

「真ん中に亀裂が入っているわ」

 

そういう見方もあるのか。およよよ・・。

さらに下っていくと、

不動の滝に到着。

ここで、おにぎりタイム。

 

滝の流れている表面は、つるつる。

いったいどれほど前からこんな

形をしているのだろうか。

 

明治時代のこの滝もきっと

同じ形をしていたに違いない。

 

何百年、何千年、何万年。

計り知れないほど昔から

この岩はここにあったのだろう。

そして、こちらは岩を切り出した跡地。

こんなところは、必ず登られている

ものだ。

 

さっそく登られた痕跡を発見。

ボルトが打ちこまれている。

小川山のガマスラブを

思い出させるようなスラブだ。

続いて、今日も発見。

山の不思議な文言。「手すりに注意」

 

何に注意するのか。

手すりがささくれているのか。

手すりが折れるのか。

そもそも、手すりじゃなくてクサリだろ。

おそらく「手すりを持って注意して

わたってくれ」と推測される。

それがなぜ、この文言になったのか。

 

少ないスペースに大きな文字で書くため

言葉が少なくなってしまう。

そして、謎の文言になる。

このあと何度も丸太橋があり、

何度も「手すりに・・」の杭があった。

 

設置する前に誰か尋ねれば

良かったかも。

「どういう意味ですか?」。

こうして、林道の終着点に到着。

ここには10台ほど駐車している。

 

こんなところまで車で入るのは、

クライマーだろうなぁ。

ここでクライミングするときは

車で入れるぞ、と思っていたら、

大きな水たまり。

 

これは4WDでないと無理だな。

林道はやがてアスファルトになり、

みずがき山自然公園を通過。

 

観光バスのほか、たくさんの車が

停まっている。キャンプサイトでは

いくつかのテントもある。

こうして、無事に駐車場に到着。

今日、瑞牆山にいる皆さんに

幸せな日々が訪れますように。

探検リストに戻る

このページのTOPへ