正統派のハイキング、明神ヶ岳へ

2016年5月14日(土)

最乗寺 〜 明神ヶ岳 

 

今回の探検は、丹沢を離れ

箱根・明神ヶ岳へ。

ルートはもちろんマイナールートで。

といっても丹沢以外のマイナールートは

とても危険なので、地図に記載のある

マイナールートを探検する。

 

ヤマレコに、GPS軌跡をアップしました

 

最乗寺の駐車場に

マイナー探検1号を停める

 

250台が駐車できる最乗寺の駐車場は、

参詣者だけでなくハイカーも駐車できる。

境内を歩いて登山道入口に向かう。

すぐに目につくのは、杉の巨木だ。

さすが最乗寺、杉の本場だ。

(杉に本場があるのか)

丹沢の弁天杉や箒杉ほどではないが

札掛けにある太郎杉、次郎杉ほどの巨木が

そこかしこ、いたるところにある。

圧巻は、この杉だ。

よく見ると、3本の杉が寄り添うように

くっついて、1本の杉になっている。

切り株も巨木だ。

倒れそうな老木を切ったのだろう。

さすがは最乗寺。管理の本場だ。(?)

こうして奥の院というところまで来る。

さらに登って行くと、

今日の登山道入口がある。

この登山道は、山と高原地図(昭文社)

にはグレーの線で描かれている。

だから、マイナールートだ。

行くぞマイナールート探検隊!

しばらくは、おなじみ植林の

登山道を進む。

これは珍しい。

登山道が鉄塔の下をくぐっている。

マイナールートのはずだが

道はしっかりしている。

登山道と林道が交差している。

まずはここで、おにぎりタイム。

おにぎりをパクパク食べるアンヌ隊員。

だが、ガッついているだけではない。

アンヌが変わったものに気がつく。

横断歩道だ。

普段、見慣れているので、気がつかなったが

人里離れた林道にあるのは

かなり違和感がある。

そして、中央線かと思った線は

歩道を示す線だ。

かつてはここにたくさんの自動車が通り、

あまたの人が横断したのだろうか。

いや〜山の中には不思議なものが

たくさんある。

やがて登山道は、赤松の森になる。

うん、緑が明るく、

きれいな森だ。

これはなかなか美しい森だ。

身近にこんなところがあったとは

知らなかった。

やがて少し開けたところに出る。

よく見ると、登山道から少し離れたところに

管理道のなごりがある。

これはマイナールートに違いない。

行ってみようか。

しかし、ここは丹沢ではない。

危険な冒険は止めよう。

だって、こんなロープが張られている

危ない道もある。

こんなところで道見迷ったら、

面倒なことになる。

箱根の山でよくある

深く掘られてしまっている

登山道だ。

泥で足が汚れるので、

できればあまり歩きたくない。

しかし、周囲はササヤブ。迂回できない。

泥の道が終わると、

ヒメシャラの森になる。

こうして、尾根道に到着。

くっきりと道がついている

正統派の登山道だ。

ここからは、箱根の山々が一望できる。

遠く湯煙も見える。

国土地理院の地形図に書かれている

登山道のラインを探す。

GPSで探ってみると

この辺りにあるはずだが、

保安林の看板が見える。

ここに道があったと思われるが、

今はすっかり藪の中。

(芥川龍之介もびっくりだ!)

人間の作った道は、放置すると

すぐに自然に帰っていくのだろう

調査が終わって

明神ヶ岳の山頂に向かう。

登山道の両側にある木々の枝が

アーチのようになって

とてもきれいだ。

こうして、明神ヶ岳の山頂に到着。

山頂は、若者の団体、アジア系の団体で

にぎわっている。

人気あるな、明神ヶ岳。

写真撮影用の道しるべが新品だ。

正統派の登山道で下山する。

のどかな道がつづく。

緑が豊かで、飽きさせない。

おお!

これは探検家歓迎の看板ではないか。

「この経路は山林管理用です」

と書いてある。

これは、

「管理道なので、安心して歩けます」

という意味だ。(違う)

それでは、2名様ご案内で。

 

少し進んでみると、

立派な管理道が続いている。

ここで、我に返る。

丹沢以外の山域で探検すると、とても危険だ。

 

どこに行くのか分からない管理道に

わが身の疲労を預けるわけにはいかない。

というわけで正統派に復帰。

またまた、道が深くなっている。

アンヌ隊員は、泥がつくのを嫌がって

左岸(って言うのか?)にある

管理道らしき道を歩いている。

登山道に昭和の遺物がある。

滑車がついているので、

ロープウェイだろうか。

周囲が開けているところから、

ロープウェイの終点だったと推測する。

開けた道が続いている。

これもロープウェイのためか。

山火事注意の看板がある。

ふふふ、私を欺こうたって甘いな。

こんな看板があるところには

マイナールートがあるのさ。

看板の後ろに回ってみると、

ほらね。道が見えるでしょ。

見える人には見える道が続いている。

続いて、テーピング。

これはもうバレバレ。

正統派のマイナールートだ。

また滑車のお化け。

もう一丁。

またあるぞ。

さらに下っていくと

道が森の中に入る。

何かの廃墟があるな。

おお!これは、先ほどのロープウェイの

始発駅に違いない。

大きなモーターがある。

ということは、電力か。

育った枝が、鉄の柱を

曲げている。

樹木の力、恐るべし。

トロッコが散乱している。

岩や木を乗せていたのだろうか。

アンヌ隊員いわく

「『大人100円。小人50円』 なんて看板が

あれば面白いのに。」

 

こんな施設に命を100円で預けたくない!

でも、昭和の時代ならありえる。

ワイヤーが木に食い込んでいる。

よく見ると、ワイヤーが食い込んでいるのではなく

木がワイヤーを飲み込んでいったものだ。

 

自然の力、恐るべし。

登山道に戻ってしばらく下ると、

ミニミニ発電施設がある。

ロープウエイは昭和の遺物だが、

このブルーシートは平成だろう。

さらに下っていくと、

見晴小屋に到着。

周囲は樹木が育ち、

展望はまったくない。

小屋は現在休業中。

いつまで休業するのか。

ベンチがたくさんある。

かつては、憩いの場所だったはずだ。

人々の営みを想像して、しみじみする。

するとアンヌ隊員が

「パン食べる」

アンヌの食欲、恐るべし。

そして、植林の中を下り、

最乗寺に到着。

楽しい探検だった。

 

あとがき

 

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