あなたに会いたい、もう一度。小笄南西尾根

2015年11月21日(土)

西丹沢自然教室 〜 ゴーラ沢に向かう登山道 〜 小笄南西尾根

 

前回の探検で知った名もなきピーク。

あそこには、丹沢が教えてくれる

何かがある。またあそこに行きたい。

だが同じコースではもったいない。

よし、違うコースで登ってみよう。

ヤマレコに、GPS軌跡をアップしました

 

西丹沢自然教室の駐車場に

マイナー探検1号を駐車する。

いつものように、登山届を提出。

ツツジ新道を進み、ゴーラ沢に向かう。

そして、最初の鞍部から尾根に入る。

(前回の探検と同じだ)

ここは、登山道と並行するように

尾根が伸びている。

 

尾根を歩くと登山道を歩く人の

姿が見える。

登山道から私の姿を見たら

どんなふうに見えるのだろうか。

「おや?あっちにも道があるのかな?」

「けしからん!あんなところを歩いている」

「イケてる!」

反応はさまざまだろう。

いずれにせよ、私の姿は登山道から

見えないほうが無難だ。

木の陰に隠れながら登っていく。

この尾根は、とても美しい。

樹木の合間から空が透けて見える。

西丹沢の特徴ある森の姿だ。

ツツジ新道は、この尾根をトラバース

するように作られている。

 

登山道が崩れたら、今度はここを

通過するように登山道を変更すれば

いいのになぁ。

やがて植林が右側に見えてくると、

林道と交差するポイントが近づいてくる。

林道に下りて、そのまま林道を登って行く。

落ち葉が積もって、ふかふかとしている。

ツツジ新道の尾根が見え、谷間の景色も

遠近感がある。

なかなかいい感じの林道だ。

やがて本日のターゲット尾根に到着。

林道の法面に岩がむき出しになっている。

これはちょっと登れないな。

よく見ると、きれいな岩肌だ。

林道を造成したときに切り出したのかな。

クライミングシューズなら登れるな。

おお、ハーケンだ。

やはり、登ったクライマーがいたのか。

強度を確認。

うん、そんなに古くないぞ。

ハーケンはクラック沿いに何本かある。

クラック沿いのルートだろう。

 

おにぎりを食べながら

(別に食べなくてもいいけど)

ルートを鑑賞して、ムーブを考察。

 

ホールドが豊富なルートだ。

難易度はあまり高くないだろう。

 

さて、林道を少し進んだところ、

斜面の左側が崩れている。

ここから登れば、ターゲット尾根が

狙えそうだ。

崩れた斜面の下に立って撮影。

平らに見えてしまうが、実際には

カメラを水平に構えたのではなく、

真上を見上げるようにして撮影した写真。

かなり立っている斜面だ。

いつものように危ないところは

ロープを出して登る。

さぁ、行くぞマイナールート探検隊!

少し上ったところから

ロープの準備を始める。

 

この写真も真上を見上げて撮影。

見えている空は、水平の先にある

空ではなく、頭上の空だ。

これも同じ。斜面はほぼ垂直。

振り返ってアンヌ隊員を撮影。

 

下に林道が見えている。

林道に車が停まっていたら、

車の屋根が上から見えるだろう。

そのくらい、立っている斜面だ。

そういえば、ロープの使い方を

あまり書いたことがないので、

今回はロープの出し方を書こう。

 

まず、クライマー・桐山は立木に支点を

取りながら登っていく。ビレイヤー・アンヌは

自己ビレイ(命綱)をとって、確保器(ATC)で

クライマーが落ちたときにストップさせる。

 

次に、クライマーは、支点を増やしながら

更に登っていく。

ビレイヤーは、ロープを出していく。

支点を2つ作って登ってきた。

ここで、私は自己ビレイ(命綱)をする。

(下を撮影)

 

落石をするといけないので、

アンヌ隊員は、岩の陰に隠れている。

実際、ここに来るまでに落石を起こして、

岩がアンヌ隊員の近くを通過した。

 

続いて、アンヌ隊員が登攀。

支点を回収しながら登って来る。

私はロープを引く。このとき、

アンヌ隊員が落ちてもロープが

出ないように、確保器を使う。

はい、お疲れ様。

 

3ピッチ(3回に分けて)で登った。

ロープの長さは30m。

思ったより、距離があった。

そしてようやく、尾根に乗ることができた。

ロープを出してからここまで、

結局1時間も掛かってしまった。

やがてすっきりした尾根になる。

あとは、尾根に沿ってひたすら

登っていく。

こうして、目的地のピークに到着。

ここにまた来られてうれしい。

 

この後、予定では小笄に行くつもり

だったが、今日はもうなんだか

充分に楽しめた。

よし、今日の探検はここまでだ。

後は、のんびり下山しよう。

ここは名もなきピークだが、

(勝手に桐山とネーミング)

とてもいいところだ。

 

今日は展望がいい。

富士山が見えるぞ。

そして小笄、大笄が見える。

 

この角度から見ると、すっくと立っている。

なかなかええ男や。

もちろん、おにぎりタイム。

少し長めの探検を予定していたので、

今日は食べきれないほど

たくさん持っている。

下山は、犬越路隧道の林道に向かう

尾根を下る。

途中、何度かルートファインディングで

悩みながらも、問題なく下ってくる。

やがて眼下に、犬越路隧道からの林道が

見えてくる。

林道に下りるには、法面が2mほどある。

飛び降りるには、ちょっと高いかな。

念のため、林道まで懸垂で

下降する。

下りた所には、東屋がある。

この道は、かつて一般車両が通れたらしい。

そのころは、ここに駐車して

東屋を利用していたのだろう。

誰にも使われることもなく、

静かにたたずむベンチを見ていると

かつてここを利用した人がそこに

座っていそうな感じがする。

なんとなくメランコリーだ。

ここからは、ずっとアスファルトの道。

紅葉を楽しみながら下る。

こうして、西丹沢自然教室に到着。

今日も楽しい探検だった。

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