体験入隊者あり。山と痔!マルガヤ尾根

2015年9月14日(月)

表丹沢県民の森 〜 マルガヤ尾根 〜 鍋割山 〜 鍋割山北尾根 〜 尊仏土平 〜 

小丸北尾根 〜 小丸尾根(訓練尾根) 〜 表丹沢県民の森 

 

今回は体験入隊者、ケンケン隊員と

マルガヤ尾根を探検することになった。

 

だが夏の東丹沢は、ヒルの支配下にあり、

アンヌ隊員は、パス。ケンケン隊員とツインだ。

 

アンヌ隊員が不参加の場合、GPSがない。

ケンケン隊員には事前に、入隊特典である

道迷いの可能性を伝えたのだが、彼の決意は

変わらない。

 

よし、そこまで決心したのなら行こうではないか。

行くぞマイナールート探検隊!

 

 

 

表丹沢県民の森にマイナー探検1号を駐車する。

そして、林道を二俣方面に進む。

20分ほどで二俣の分岐に到着。

道しるべの下には、ヒル対策の塩がある。

勘七沢を丸太橋で越え、

車止めのゲートを越える。

さらに林道が続く。

広場からは、山並みが見える。

四十八瀬川を越えると、

右側に植林地帯の斜面が見えてくる。

そして、この斜面が今日のターゲット、

マルガヤ尾根の入り口だ。

 

踏み跡がしっかりある。

おそらく植林の管理道だろう。

今日の相棒は、勇気あるチャレンジャー

ケンケン隊員だ。

 

さぁ、行くぞマイナールート探検隊!

登りはじめは、しっかりした

踏み跡を拾いながら進む。

植林があまり密集していないので、

下草が生えている。

こんなにきれいなところなら、

植林地帯も大歓迎だ。

サイケなキノコを発見。

(カラカサタケ)

きちんと並んだ模様が幻想的だ。

やがて尾根に到着すると、

踏み跡は、はっきりしなくなる。

そして植林地帯が終わり、

原生林の急坂になる。

植林地帯と同様、樹木が密集していない。

明るくて気持ちがいい。

 

大きく深呼吸を繰り返して

体の中に森の空気をたくさん入れる。

ピーク928mに到着。

ここで、休憩。

小丸付近の原生林は明るく

とても美しい。

 

様々な緑色が風に揺られて

光っている。

やがて開けたところに出る。

ここからは、鍋割山の稜線が一望できる。

太陽が当たってとても明るい。

そして、崩壊地の淵を通る。

崩壊地も丹沢では、おなじみ。

植林が必要な理由のひとつ。

ケンケン隊員にカメラを向けると、

しっかりとポーズ。うーん、いいね。

実はこの日、お尻の調子が悪かった。

山とお尻の相場といえば、痔である。

 

はっきり言おう。

この日は出てしまった。

(←小道が続いている)

経験がない人向けにちょっと解説すると、

腸の先っちょがコンニチハしている

そんな状態だ。

 

(←鍋割山の隣にある雄大なピーク)

痛みはないがこの状態で便意を感じた場合、

以下の2点が想定される。

1:オナラ 2:中身

困ったことに出ているときは、

2つの判断がつかないのだ。

(←小丸)

さらに困ったことに、このときまさに、

もよおしてきた…。しかもかなり強烈だ。

 

(←大倉尾根のなだらかなライン)

これはできるだけ早急の解決が望まれる。

もしかしたら気が付かぬ間に、あるいは耐え切れず

ということもありえる。危険だ!

 

(←美しい草原だ!)

だが初対面のケンケン隊員に

「すみません、痔が出まして」

などと言えない。

高貴な紳士の振る舞いを続ける。

 

(←アザミの紫も高貴だ)

登山道が見えてきたが、

便意はまだ続いている。

 

(←登山道からはマルガヤ尾根がわかりにくい)

早く鍋割山のトイレに向かわなければ。

お尻を押さえて走り出したいほどだ。

 

(←まずはマルガヤ尾根を制覇だ)

だがここで、あせってはいけない。

慎重に歩いていく。

 

(←おだやかな鍋割稜線)

ブナの木がたくさんあるはずだが、

森の木々を見ている余裕はない。

 

(←どこを撮影しても美しい)

 

鍋割山に到着。

すぐにトイレへ行く。

速攻で下着を確認。よかった!

不幸なことにはなっていない。

 

(←山頂で2人ほど休んでいる)

出したいものを出して、

出ているものを押し込んで(オイオイ…)

これにて、ひと安心。

 

(←残念ながら、富士山は見えない)

続いて、鍋割山北尾根に向かう。

(デュアル解説終了)

登山道から道を分けて

斜面を下る踏み跡がある。

これが鍋割山北尾根の出合いだ。

 

だが、私があっさりと見つけたので

ケンケン隊員は少し不安げだ。

私は、かつて軽率に尾根を下って

道迷いしたことが数えきれないほどある。

ケンケン隊員の不安な気持ちは、とても正しい。

 

だが、ここは私を信じてほしい。

根拠はないが、安心してほしい。

少し下っていくと、踏み跡があり

ケンケン隊員も安心してくる。

 

だが、つづら折りに続いている道は

ともすると見失いそうになる。

注意深く下っていく。

変わった形のキノコがある。

形だけでなく、生えている方向が

まっすぐでないところも変わっている。

 

ケンケン隊員いわく

「男らしいキノコ」

途中で何度か道を失いながらも、

旧鍋割峠に到着。

ここからオカラ沢ノ頭まで

少しだけ登る。

そして、オカラ沢ノ頭に到着。

ここまで来れば、後は尾根道だ。

もう道を見失うことはない。

土と樹木。そして、間近に見える隣の尾根。

丹沢らしい光景が続く。

シカ柵が右側に見えてくる。

シカ柵の先にある尾根を右方向に下る。

狙い通り、尊仏土平に降り立つ。

よし、調子いいぞ。

尊仏土平は、水が流れている幅が狭いのに

河原だけがどーんと広がっている。

 

なぜこんな地形になったのか

いつからこんな地形なのか、とても不思議だ。

続いて次のターゲット、

小丸北尾根を探す。

地図と地形を見比べると

微妙に違っている。分かりにくい。

 

尾根の末端を探すのに苦労するが、

ここは丹沢だ。テープやら踏み跡やら

何か絶対にあるはず。

ほら、踏み跡があった。

(テープもあるが、これはアテにならない)

地図とコンパスで現在地を確認。

よし、ここが小丸北尾根だ。

 

いくぞ、ケンケン隊員!

踏み跡にしたがって、急な斜面を登っていくと

すぐに尾根道になる。

やがて植林地帯を抜けて、

原生林の森になる。

丹沢ベーシックなコースだ。

ケンケン隊員と楽しい山談義を交わすうちに

鍋割山稜に到着。

一回の探検で2つのマイナールートを

ゲットした。

今日の探検は、成功だ!

登山道は、ブナの森の中を進んでいく。

ここ鍋割稜線は、東丹沢で最も美しい(当社比)。

下山は、小丸尾根(訓練尾根)で。

爽やかな風が心地いい。

ケンケン隊員も満足してくださったようだ。

だが、ここでまた困ったことが。

便意、カミング!

 

(←こんもりした尾根道)

しかし、先ほどは問題なかった。

今度もきっとオナラに違いない。

根拠はないが自信はある。

 

(←道は明瞭だ)

ケンケン隊員に分からないように、

そおっとスカす。

だが、お尻に走る不快感。

しもぅた!やってしまったか。

(←林道が近づくと、植林地帯になる)

あせるのはまだ早い。

お尻の不快感は、汗かもしれない。きっと汗だ。

神に祈りたい。

(←林道と合流)

こうして、駐車場に戻ってくる。

 

すばらしい探検だった。

ケンケン隊員に感謝する。

 

あとがき

駐車場に到着して、すぐにトイレに駆け込む。

そして、下着を確認。残念ながら、報告できるのはここまでだ。

(アンヌ隊員に隠れてパンツを洗った私の気持ちを察してほしい)

この日から4日後にお尻の手術を控えている。

このような事態(失態!)はもう無いはずだ。(涙)

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