これだ!長いゴーロを楽しく歩く方法。樅ノ木沢へ

2015年8月8日(土)

山伏峠 〜 西丸 〜 樅ノ木沢 〜 樅ノ木沢ノ頭 〜 石保土山 〜 山伏峠

 

人気のある沢は、かならず大きな

滝がある。あるいは、長いナメ滝が

ある。しかし、ゴーロが長く続く

沢はあまり人気がない。

 今回登る沢は、西丹沢でもあまり

人気のない、樅ノ木沢。おそらく

ゴーロが長く続くだろう。だが、

我が隊の登る沢に、つまらない沢は、

存在しない(と信じている)。

 

よし、行くぞマイナールート探検隊!

ヤマレコに、GPS軌跡をアップしました

 

山伏峠の脇道にマイナー探検1号を駐車する。

そして、山伏峠トンネルを越え、

甲相国境尾根に向かう。

大棚ノ頭の山頂分岐を通過。

右方向に、これから向かう西丸が

見えてくる。

水ノ木分岐に到着。

ここから金山沢まで仕事道を下る。

ヤブこぎ対策で、ゴーグルをかける。

 

さぁ、行くぞマイナールート探検隊!

ヤブは年々、移動していくと聞いたことがある。

しかし、ここの笹ヤブは健在だ。

 

昨年は、ヤブを避けるための左手が

疲れるほどの激しいヤブだったが、

今年は、そんなに疲れない。

少しヤブが移動したのかな?

 

やがて、西丸の山頂への分岐を左に進む。

この分岐はとても分かりづらい。

(写真も撮りにくい)

よくあるテープや看板もない。

これぞマイナールートだ。

今後も付かないことを願う。

 

そして、山頂をトラバースする道になる。

道はやがて植林地帯になり、

踏み跡が、はっきりしなくなってくるが

地形図を見て下れば、まったく問題ない。

やがて金山沢に到着。

ここを上流に向かうと、沖ビリ沢だ。

今日は、下っていく。

少し下ると、すぐに左岸にある

林道を見つけることができる。

明瞭な道が続く。

この道は浅瀬、丹沢湖に向かう。

20分ほどの林道歩きで

樅の木橋に到着する。

 

ここから樅ノ木沢に入る。

まずは、清らかな流れ。

そして、きれいな滝。

 

なかなかいい。

これは、アタリかな。

しばらくゴーロを歩く。

やがて、分岐に到着。

左右、どちらも堰堤がある。

 

昨晩、私は地図に樅ノ木沢を書き込んでおいた。

ここは左に進むのが正解だ。

アンヌは右ではないか、というが

ここは私の地図に従って左の堰堤を越える。

そこそこ、いいナメ滝もあるものの、

すぐにゴーロになる。けっこう単調な沢だ。

 

ここで、アンヌ隊員が疑問を呈す。

「本当にこの沢でいいの?

 やっぱり右の堰堤だったんじゃないの?」

そんなはずはない。昨晩、書き込んだ

ルートの通りに進んでいる。

「オレの明晰な頭脳(ねーよ)を信じろ」

「でもGPSでは、違う沢にいますよ」

「そんなはずはない!ここは樅ノ木沢だ」

「いえ、西沢ですよ」

改めて地図を見る。ほら、やっぱり正しい。

沢のルートを書き込んだ地図の通りに歩いている。

でも、おや??なんか変だな。

そうか、わかった!

ルートを書き間違えている。

西沢と樅ノ木沢を勘違いしていた!

さすがは、私だ。

前日の地図読みから道迷いしている。

 

ここで転進。分岐まで戻る。

まぁ、この辺りは地図でも沢の名前を

間違えていることがある。ドンマイだ。

今度は、右俣の堰堤を進む。

堰堤は右側から越えられる。

こちらもゴーロがいつまでも続く。

沢登りは、あまりゴーロばかりだと

ちょっと退屈する。

でも、こんな変わった大岩があったり、

こんな倒木があったり

ナメ滝風のところなんか出てきて、

三角形の岩もある。

 

単調なゴーロでもよく観察すると、

いろんなものがある。

せっかく沢に入ったのだから、

できるだけ楽しもう。

小さなゴルジュ。

ゴルジュは美しいところが多い。

だが、越えられないゴルジュの場合、

巻道が困難になることが多い。

 

ここは簡単に登れるが、どうしても

越えられないときは、沢を下ることになる。

そして、ゴルジュを越えると、

樅ノ木沢で初めての大きな滝だ。

 

滝を登る準備は持っているが、

この日は時間もないので、

巻道から越えることにする。

巻道は、ちょっと危険なので

ロープを出してアンヌを確保する。

沢には懸垂で降りる。

30メートルロープでぎりぎりだ。

そして、しばらく進むと、

樅ノ木沢の名物、両門の滝。

ここは、左側を登る。

ガイド本の写真で見たより、小さくて

なだらかな滝だ。

そして、その上流からは、

ゴーロが終わり、ナメ滝がずっと続く。

 

うん、やっぱりこうでなくっちゃ。

両門の滝を越えてるまで

単調なゴーロだったが、

この辺りまでくると、樅ノ木沢は

本気を出してくれる。

そろそろ水流がなくなってくる。

でも、ナメは続いている。

ナメ滝が終わり、再びゴーロになる。

地形図で確認すると、ツメが急な斜面に

なっているので、早めに尾根にあがる。

少し下流に下って、

簡単に取り付けそうなところを探す。

 

ここなら、尾根に登りやすいだろう。

尾根に登ると少しヤブっぽいが、

このままいけば甲相国境尾根に出る。

こうして、甲相国境尾根に到着。

よし、今日の探検はこれにて終了。

 

すごいぞ、マイナールート探検隊!

下山は、登山道をひたすら歩く。

樅ノ木沢ノ頭を通過。

道しるべと壊れたベンチがある。

甲相国境尾根は、やっぱり綺麗だ。

樹木に見つめられているような感じが

とてもいい。

西沢ノ頭を通過。

そして、石保土山を通過。

こうして、山伏峠に到着。

今日も明るい探検だった。

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