丹沢で新しい沢登りだ。激流の早戸川本流を進め

2015年7月26日(日)

魚止橋 〜 早戸川本流 〜 造林小屋 〜 魚止橋

 

探検友達、M-Kさんが早戸川で激流探検を

プランニング。これに名乗りを上げたのが

我が隊とEAさん。

 丹沢の沢登りと言えば滝を登る、もしくは

沢をのんびり歩く、といった楽しみ方が主流。

しかし、丹沢探検家の翁、M-Kさんがひと工夫した

楽しみ方を提案。それが激流を突破する沢登りだ。

(写真提供、EAさん)

 

ヤマレコに、GPS軌跡をアップしました

 

早戸川林道は、法面崩落のため

ゲートが閉まっている。

路肩に駐車して、林道を歩いていく。

M-Kさんは、完全水遊びモード。

とても山に行く姿に見えない!

法面崩壊地を通過して、

魚止橋に到着。ここまで暑かったぁ。

最初の堰堤を越えたところから

沢に下りる。

さすがは、早戸川の本流。

沢の幅が広く、水量も多い。

長い林道歩きで、熱くなった体を

大きな釜で冷ます。

釜はたくさんある。

こちらもきれいだ。

泳げないアンヌ隊員も

浮き輪を借りてスイスイと。

更に進むと、大岩がたくさんある。

この辺りは水流が速く、容易には進めない。

急な流れのところは、巻道で越える。

大きな岩の間を、水が勢いよく流れる。

ここは、真っ向から突破できない。

大岩を越えて、激流の向こう側に下りる。

堰堤を越えるために

いったん林道に上がる。

榛ノ木丸の分岐ポイント、

伝道からまた沢に向かう。

流れは先ほどより激しい。

これぞ、早戸川本流だ。

岩をへつって激流区間を越える。

そして、再び堰堤を越えるため、

林道に上がって、また沢に戻る。

かつて我が隊にいたフルハシ隊員が、

この付近に、どうしても越えられない

激流箇所があると言っていた。

 

※ちなみに、フルハシ隊員は現在、

 ミャンマーで僧侶になって修業中。

その激流箇所に到着。

確かにこれは越えられない。

 

するとM-Kさん、右岸に向かう。

なんと隠れ巻道があるという。

この岩の隙間だ。

さすがはM-Kさん、EAさん。

よく御存知だ。

岩の隙間をよじ登る。

はぁ、よっこらせっと。

そして、沢に戻るとそこは、

M-Kさんオススメのプール。

 

釜の色は深い緑色。深淵な色。

もちろん背丈以上の水深だ。

さっそく飛び込み。

もういっちょ!

ダブルで。

さて、その先にあるのは、雷渕。

今回のハイライト激流だ。

アンヌは背丈が足らず、越えられない。

 

そこで、私がアンヌの身体を

持ち上げて、

それ!

よし、上手く上がれたぞ!

 

M-Kさんがスリングでサポート。

スリングにつかまって、

よし、これでいいぞ。

オイオイ…。

 

あっさり流される。

もう一度、やり直し。

そして、その先でも

激流区間を越える。

これぞ、新しい丹沢・沢登り!

伝道からの最初の渡河ポイントに到着。

激流探検は大成功だ!

 

皆で喜びを分かち合い、

仲良くおにぎりタイム。

こうして、造林小屋に向かう。

実は、この小屋に向かう目的がある。

私の探検記を印刷したものが

この造林小屋にあるという、

いくつかの証言情報を受け取った。

これは、確認せねばならない。

 

小屋の中に入ってみると、

あったぞ。これだ。

このまま放置しておいても

宣伝になるからいいかな、とも思われるが、

回収するならやはり、私しかいないだろう。

回収、グッジョブ!

魚止橋まで沢沿いの道を歩く。

 

しかし、ここはヒルの大本営。

無傷で戻れるほど丹沢は甘くない!

(話はあとがきに続く…)

 

あとがき

魚止橋に到着。足元を確認すると、数匹のヒル侵攻を発見。

ヒルに吸いつかれて慌てるキリヤマ。M-Kさん、EAさんは、落ち着いて処理。

アンヌ隊員がヒル大嫌いな我が隊は、できるだけヒル戦線を避けて探検している。

そのため、ヒル乱入の抵抗力をまったく持たない。

我が隊と比べてM-Kさん、EAさんはヒル攻防にすっかり慣れている。

 

彼らにとってヒルは、自然への献血レベル。もはやヒル・ソムリエだ。

そんなM-Kさんいわく、

「今年のヒルは敏速な動きを見せ、特に足を這い上がる速度は特別。

過去十年で最高と言われた07年を上回る出来栄え」(キリヤマ脚色、おおいにあり)。

 

丹沢探検家たる者、ヒルごときで騒いではいけない。

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