2015年4月26日(日) 伊豆大仁、城山(じょうやま)
|
|
登山好きには、3つのタイプがいる。 登山道を登るタイプの人。 沢を登るタイプの人。そして、 黒髪のいやし系が好きなタイプの 人だ。 今回は、岩を登って山頂に行く マルチ・クライミングに挑戦。 コーチを、西丹沢自然教室に復帰した Kさんにお願いできることになった。 場所は、伊豆の国、大仁城山。 いくぞ、マイナールート探検隊! |
Kさんのご案内で、 伊豆大仁、城山の駐車場に到着。 城山が目前に見える。 その存在感に、圧倒される。 |
|
本日登攀の南西壁を ズーム・アップ。
ここから見ると、ほぼ垂直な壁だ。 むむ、これを登るのか。 |
|
登山道入り口に到着。 城山には一般のハイキングコースがある。 |
|
そのハイキングコースを登っていく。 新芽と下草のきれいな登山道だ。 |
|
道しるべにしたがって クライミングルートに進む。 |
|
少し登るとクライミングのゲレンデに 到着する。
マルチクライミングを始める前に 一度、登ってみることにする。 |
|
まずは、Kさんにリードで ロープを張ってもらう。 |
|
続いて、私とアンヌ隊員が トップロープで登る。
岩質は、シューズが滑らず、 比較的に登りやすい。 (スメアリングがよく効く) |
この後、Kさんがトップで、続いて私が最初のピッチを登る。
※クライミングは、写真撮影が難しい。両手がふさがっていることが多く
さらにカメラを落とす可能性もある。そのため、この日は、
写真が撮れていないことが多い。
Kさんのロープワークは見事だ。 自己ビレイのスリングに ロープが理路整然とまとめられていく。
これを私がやると、スパゲッティの ように、からんでしまう。 |
|
支点に取り付けられているカラビナ類も 最少限度にまとめられている。 |
|
続いて、アンヌ隊員が登ってくる。 高さは30メートルほど。 |
|
アンヌ隊員の登攀が終了すると、 手際よく道具をまとめる。
ロープの長さは60メートル。 しかも、2本。それをKさんは いとも簡単に束ねていく。 |
この後、斜面のバンドを使ってトラバースする。
※写真が撮れなかったよん。
まず、アンヌと私をお互いにロープでつないだ状態にする。
そしてKさんがトラバースしてロープを張る。次に、Kさんのビレイで
私とアンヌがトラバースする。アンヌが先行、私はラスト。
もし、アンヌが落ちたら、Kさんと私で止める。
私が落ちたらアンヌも落ちるけど、Kさんが止める。
Kさんの安全対策は、完璧だ。安心して命を預けられる。
無事にトラバース終了。 アンヌ隊員、楽勝! 次の登攀に向けて準備をするKさん。 ここからが、本日のルート。西南カンテだ。
|
|
2ピッチ目を、Kさんが登る。 そんなに難しくない壁だが もしも、これが沢登りの滝だったら 絶対に登らないだろう。 |
|
この岩を見たアンヌ隊員。 「チーズみたいね」 米国のアニメーションに出てくる 穴があいたチーズを連想したらしい。 (ハラ減っているのか!) |
つぎに3ピッチを登る。(これも撮影ができなかったよん)
続いて、このルートの難所。トラバースだ。
ここは、高度感がある上に、トラバースの距離が長い。
アンヌ隊員は、かなり怖がっている。そんな様子を見て、Kさん
「深呼吸しましょう」とアンヌを気遣ってくださる。
まずは、Kさんがトラバース開始。 ロープを張ってくださる。
Kさんは 「アンヌさん、怖がるだろうなぁ」 と言っている。
|
|
ビレイする私の背中の下は、 見ると足がすくむような絶景。 |
|
途中でKさんは、戻ってきて ホールドの位置とムーブを 説明してくださる。
アンヌは「頑張ります」と なんとか心を落ち着けている。 |
Kさんのトラバースが終了して、さぁ、いよいよ私たちの番だ。
「よし、アンヌ、いくぞ!」 ところが、アンヌが固まって泣きそうな顔に
なっている(というか涙目)。
「何かあっても、オレとKさんで止めるから」
といって、岩に向かわせる。アンヌは「行くしかないわよね」とあきらめる。
そして最初の一歩を踏み出す。すると「あ!意外と大丈夫よ!」
とスムーズに動き出す。Kさんも「ナイス!ナイス!」と応援。
こうしてトラバースの難所を越え、 次のピッチまでガレ場を登っていく。
Kさんいわく、 「日本一落石してはいけないところです」 と、最大限の注意をうながす。 |
|
確かに、この高さから落石したら この下のゲレンデにいるクライマーは たまったもんじゃない。 |
|
ロープで落石を起こさないよう、 アンヌと私をつないでいるロープを 地面に付けず、浮かせて移動する。 Kさんはショートロープという 山岳ガイドの技術で私たちを確保 してくださる。 |
|
そして、最後のピッチに到着。 ここは、ほぼ垂直、 ところによりハング。 |
|
まずは、Kさんから登攀。 大きなザックをかついで 安全かつ円滑に登っていく。
実はこの日、私たちの荷物は すべてKさんに持っていただいている。 |
|
おかげで、私たちは身軽に行動できるが Kさんは3人分の荷物をボッカしている。
しかし、そんなことはまったく 感じさせない軽やかな登攀だ。 |
|
続いて、アンヌ隊員。 アンヌは垂壁やハングが とても苦手。
アンヌが登れないのを見て、 Kさんはロープを強く引いて アンヌを引っ張り上げる。 おかげで、難所をクリアできた。 |
|
最後に私が登って、無事に到着。
よし、城山西南カンテ、登攀成功だ。 すごいぞ、マイナールート探検隊! すごいぞ、Kさん! (なぜかショワッチ!) |
|
初めてのマルチクライミングは とても楽しかった。
この年齢になって、新しい体験が できるなんて、私たちはとても幸せだ。 Kさんに、大感謝! |