クマさんと接近遭遇。切通峠から大棚橋まで下見調査だ

2014年9月27日(土)

吉政 〜 切通峠 〜 大棚橋 〜 p918 〜 丸尾山 〜 p1068 

(国土地理院地図に加筆)

今回は、東丸・西丸への探検に備えてルート調査だ。

そして我が隊は、ついにクマと出合うことになる。

 

山中湖、吉政付近にマイナー探検1号を停める。(08:20)

サッカーゴールのある運動場のわきを

登っていく。

なだらかな、ハイキング道を登って

切通峠に到着。(08:40)

ここから、浅瀬方面に下っていく。

下り始めると、道しるべがある。

このまままっすぐに進まず

谷間に下りていくことを示している。

じゃんじゃん下っていく。

すると、道がふっつりと消えてしまう。

どうやら沢を渡るようだ。

沢を渡ると、そこは林道。(新大棚沢林道・平成元年)

この道は、浅瀬まで続いているが、

現在、途中で道が崩壊している。

沢の流れる音を聞きながら

のんびり下っていく。

途中、林道から沢を見ると

自動車らしき残骸がある。

こういった昭和の遺物を見るのも

また楽しい。

それにしてもこの車、

前と後ろだけしかない。

運転席はどこに?

日陰沢橋を通過。

法面が崩れて、危険テープが

張られている。

しばらく下って行くと、

工事作業員と思われる人とすれ違う。

この林道は、まったく放置されているようでは

ないようだ。

切通沢橋を通過。

林道の分岐には、道しるべがある。

大棚沢橋で、おにぎりタイム。

浅瀬への道と分かれて、明神峠の方に進む。

(11:00)

適当に登れそうなところを探す。

いくつかカーブを過ぎて、

うん、ここなら登れそうだ。

涸れ沢の左岸から尾根に取りつき

丸尾山の近くを通る三国林道の終点を目指す。

 

三国林道までは、特に道はなく、

尾根歩きになるだろう。

さぁここからが、今日の探検だ!

行くぞ、マイナールート探検隊。

植林地帯の斜面を登っていく。

すぐに尾根が見えてくる。

尾根に到着するとそこには

シカ柵がある。

シカ柵に沿って少し歩いたところで、

シカ柵をくぐって反対側に行く。

 

このあと、さらにもう一回

くぐりなおして、シカ柵の左側に出る。

シカ柵がなくなると、

ふつうの尾根歩きになる。

やがて918ピークを通過して、

さらに登っていく。

少しヤブっぽいところもあるが

おおむね、植林地帯の尾根が続く。

地形図には表現されていない、

小さくアップダウンするところを

通過している、まさにそのとき

前方にヤブをかき分ける音が聞こえた。

 

クマだ!

大きさ1メートルほどの真っ黒いヤツ。

斜面を落ちるように駆けていった。

わぉ!初めて見た。

感心している場合ではない。

「わ〜!!」

「あ〜!」

「$%¥@〜(意味不明)」

大声を上げて、クマを威嚇する。

(威嚇されたのはこっちかな?)

アンヌはホイッスルを鳴らす。

 

そんなに大きなクマではなかった。

中型犬くらいだろうか。向かってこられても

足でエイッ!と蹴ればいいような気もするが

実際はそんなに上手くいくわけがない。

 

しばらくは、アンヌとクマの話題が絶えない。

なんとなくまた出てきそうな気がして、コワい。

 

こうして、さらに尾根道を進んでいく。

なかなかいい巨木だ。

1007ピークに到着。(13:20)

この山の名前が木に

くくりつけられている。

 

広いピークなので、クマが来てもすぐに気が付く。

安心して、おにぎりタイム。

1007ピークを下ると、広い道が続いている。

三国林道の終点だろう。

林道は、丸尾山のピークを巻いている。

このまま林道を歩くと

この先のピークも巻いてしまう。

次のピークは、林道を離れて登ってみた。

1068ピークには、

動物を撮影するカメラが設置されている。

(カメラの下に説明書きがある)

本当に映るのかな。

思いっきり寄ってみよう。

 

あのカメラには私のドアップが

記録されているはずだ。むふふ。

ピークを下ると、鉄塔がある。

林道は鉄塔の下を通っている。

この後は、また林道と合流。

 

さらにもう一つ、鉄塔が見えてくる。

この鉄塔には向かわずに、

右斜面についている道を進む。

これはきっと鉄塔を管理する道だろう。

やがて今朝歩いた、

切通峠からの登山道と合流する。

こうして、マイナー探検1号に戻ってくる。

(14:50)

 

 

あとがき

クマと出合ったところは、小さなピークの陰になって

お互いの姿が見えないし、音も聞こえなかった。

(アンヌがクマ鈴を鳴らしていたが、おそらく聞こえていない)

そのとき、私達はちょうど押し黙って登っていた。

タイミングが悪かった。かなり近寄ってしまったのだ。

 

私がヤブをかきわけ、ガサガサと音を出したので、

クマの方が私より先に気が付いた。

おかげで最悪の事態にならずにすんだ。

 

クマに遭わないために、音を出すようにいわれている。

やはりこれがクマに遭わない最善の手段なのだろう。

あのとき、私が歌っていればもっと早くクマは逃げていたはずだ。

特に私の歌はあまりのアホらしさに、人間も逃げ出すほどだ。

これからも、しっかりと歌っていきたい。

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