聞こえるでしょう、ブナの呼吸が。鉄砲木ノ頭、三国山へ

2014年9月20日(土)

(国土地理院地図に加筆)

吉政 〜 切通峠 〜 鉄砲木ノ頭(明神山)〜 三国山

 

最近は、甲相国境尾根を中心にした探検が多い。

これは山友達の案内で、この山域の地理が

分かってきたことに加え、この山域の

自然にすっかり魅せられてしまったからだ。

 

そこで、今回はハイキング登山を計画。

ひさしぶりにロープを持たない探検になった。

 

                                                                                   

山中湖、吉政付近にマイナー探検1号を停める。(08:20)

※ここは駐車場ではないので、場所の詳細はご容赦。

 駐車は自己責任でね。

カラマツの林を抜けて、

登山道入り口に向かう。

グラウンドの脇にある

登山道から稜線に向かう。

5分ほどで、甲相国境尾根に到着。

アブラチャンの林を抜けると、

まっすぐ続く登山道。

 

今日は、のんびりハイキングのつもりで来た。

人気のある登山道は、やっぱりいいところが多い。

歩きはじめて20分ほどで、切通峠に到着。

峠というところは、「良い気」が集まっている

とアンヌが言う。

さらに尾根道を先に進む。

 

ずっと先の方まで見渡せることができ、

奥行きのある森の風景を楽しめる。

 

 

道の両側には、様々な樹木があり

それぞれが空に向かって葉を広げ、

道に緑のアーチを作っている。

危険なところもなく、

ゆったりと歩いていく。

 

このコースは、ガイドブックによっては、

スニーカーで登れる登山、と

紹介されている。

やがて下草がたくさんあるところを抜けると、

そこは、丹沢山塊が一望できるポイントだ。

蛭が岳、塔ノ岳も見える。

道をさらに進んでいくと、

鉄砲木ノ頭の山頂と

富士山が見えてくる。

鉄砲木ノ頭の山頂は、

神社の建造物の他になにもない、はげ山だ。

そのため、山中湖と富士山がよく見える。

 

山頂の周囲は、ススキ野原。

富士山とススキの構図は、

ありふれているが、やはりすばらしい。

続いて、三国山に向かう。

ススキの間を下っていく。

やがて、登山道は、

深くえぐられた道になり、

三国峠に到着。

県道を挟んで反対側に、

三国山への登山道がある。

登り始めは、背丈ほどある笹原。

そこを抜けると、ブナの森。

 

ブナがたくさんあるところでは、

ブナの息吹を感じる。

いい具合にまがったブナの木がある。

さっそく息吹を感じるため、登ってみる。

 

登ることで息吹を感じるかどうかは、分からない。

だが、ここでは登らずにいられなかった。

登るのは簡単。

下りるのは、チョピっと怖い。

 

そういえば、丹沢にブナの若木は多いが、

大木が少ない。

これは、薪として伐採した後に

杉を植林したため、とwebにある。

 

あと200年ほど生きれば、

丹沢でブナの老木に会える。

がんばって長生きしよう!

三国山の山頂に到着。

道しるべのほか、簡単なベンチがある。

 

木々の合間から富士山が見えるらしいが

この日は、展望がなかった。

ここでやっぱり、おにぎりタイム。

 

またしてもアンヌは

おにぎりのスミに具がないことを

しきりに嘆いている。

三国峠まで戻ってくると、

アンヌが同じ道を戻るのはつまらないという。

 

そこで、三国林道の様子を見に行く。

 

三国林道は、重機が入れるほどの

広い道だ。

林道の法面工事に出合う。

重機が道をふさいで通れない。

本日は、お休みのようで誰もいない。

(誰かいたら怒られそう)

この先はあきらめて、三国峠に戻ろう。

すると工事現場の脇に、工事用のロープを発見。

むむ、登りたい。

 

ここを登れば尾根に出られそうだ。

尾根の先は、鉄砲木の頭、山頂。

これはもう登るしかないでしょう。

やっぱりマイナールートがいいね。

行くぞマイナールート探検隊!

法面工事の上を

トラバースして越える。

よし、尾根に乗ったぞ。

なかなか、いい尾根だ。

お!踏み跡だ。トラバースしている。

こいつぁケモノ道だな。

よし、だんだん調子が出てきたぞ。

今日は、ハイキングの予定だった

ような気もするが、まぁいいか。

尾根が見えてくると、

少しヤブっぽくなってくるが、

ケモノ道はついている。

やったー!登山道に到着。

(ビョーキだね、これは)

 

再び、鉄砲木の頭。

ここでも、おにぎりタイム。

この夏は、山友達と探検することが多く、

アンヌは、おにぎり節をひかえていた。

 

今日は久しぶりの夫婦登山で、

休む場所とおにぎりの時間をしっかり

把握して歩いているようだ。

そして、お気に入りのカラマツ。

アンヌは、カラマツの幹はピンク色

だという。

 

もちろん、カラマツの幹は

ピンク色ではない。

 

人は、物の色を視覚だけではなく

五感を使って判断している。

いうなれば、心の目で見ている。

 

もし、あなたにもカラマツの幹が

ピンク色に見えるなら、

あなたもカラマツが大好きなはずだ。

帰りは、高指山に寄り道して

山頂でのんびりコーヒータイム。

高指山からの展望もまた

すばらしい。

 

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