一身上の都合により、探検します。大杉山へ

2014年5月4日(日)

中川橋 〜 遠見山 〜 大杉山 〜 中川温泉

 

西丹沢には、「山と高原地図(昭文社)」に登山道の記載が

ない山がたくさんある。そのうちの一つが、大杉山だ。

探検家が好んで登るこの山、我が隊はいまだ登っていない。

 だが「西丹沢登山詳細図(吉備人出版)」には登山道の記載

がある。今回はこの地図を使って大杉山を探検することにしよう。

(西丹沢登山詳細図(吉備人出版))

(国土地理院地図に加筆)

 

中川橋の駐車場に、マイナー探検1号を駐車。

GWなのに、ここはほとんど駐車がない。

道路の向かいにある階段を登る。

ここから、今日の探検が始まる。

行くぞ、マイナールート探検隊!

(9:50)

登り始めは、植林地帯の管理道。

つづら折りの道が続いている。

およそ20分で、管理道の終点に到着。

ここにはポールが立っている。

(H24-長山-03 No22と書かれている)

 

ここから先は、つづら折りではなく、

踏み跡にそって、真っすぐ登っていく。

540mピークに到着。(10:16)

何もないピークだ。

ここから尾根に沿って大杉山へ向かう。

 

倒木があり、尾根が見えにくい。

倒木を越えるとその先に、踏み跡がある。

こんもりとした尾根道だ。

見上げれば、そこは新緑の空。

気持ちのいい季節だ。

森に入ると、生きているにもかかわらず

生き返る。

西丹沢登山詳細図(以下、詳細図)では、

「鹿柵潜る」とあるが、シカ柵は倒れている。

 

倒れたシカ柵の左側を登っていく。

「水源の森 神奈川県」の杭がある。

アップダウンもなく、

なだらかな尾根道が続く。

ここでアンヌ隊員が、おにぎりタイムを要求。

登り始めて1時間もたっていない。

「ちょっと早すぎないか?」

「私は、食べるために山に登っているのよ」

「おにぎりは、家でも食べられるよ」

「山で食べる方がおいしいの!」

 

まぁ、いつものことなので

気にしない、気にしない…。

 

続いて、急斜面を登る。

詳細図に「大木広場」

とある所に到着。

 

それほど大きな「大木」ではない。

見過ごしてしまいそうだ。

さらに急斜面を登ると、

木々の間から、世附権現山が見える。

やがて植林地帯になる。

植林地帯には、踏み跡がある。

平坦なところに出た。

ここが遠見山のはずだが…。

あったあった。ここだ。

ここから大杉山までは、平坦な道。

シカ柵沿いに進んでいく。

このあたりに876mのピークがあるはずだ。

しかし、いつの間にか通り過ぎる。

この付近は尾根が広い。

ともすると、道を見失いそうだ。

地図とコンパスでしっかり方向を定める。

声がよく響く。天然のエコーだ。

となれば、やっぱり熱唱!

植林地帯が少し開けて

明るいところに出る。ここでまた、おにぎり。

(11:50)

しばらく先に進むと、杭が立っている。

杭には、大杉山と書いてある。

 

ええ??ここが大杉山なの?

近くのシカ柵に大杉山の

かまぼこ板を発見。

文字がかすれているが、

わずかに大杉山と読める。

 

付近には何もない。ただの広いところ。

まさかここが山頂とは思わなかった。

続いて、下山は中川温泉に向かう。(12:20)

コンパスでしっかり方向を定めて、

下りの尾根を探す。

大杉山の頂上は平坦なので、

間違えて下ってしまうと、崖に向かってしまう。

わずかに踏み跡を発見。

このまま下っていけば、よさそうだ。

尾根の右側は崖だ。

迷って崖に入り込んだら、かなりやばい。

地図で地形を確かめながら下っていく。

 

K.898と書かれた杭がある。

詳細図に記載のある杭だろう。

ということは、正しく下っているな。

よしよし、調子がいいぞ。

さらに進むと、次は051と書かれた杭がある。

こちらは、鹿島家と刻まれた石杭。

大杉山は、鹿島建設が所有している山らしい。

尾根が崩れている。

詳細図に「崖上」と書かれたところ。

下は、バッサリ切れている。

やがて、尾根の終了点が見えてくる。

終了点には「水源の森 神奈川県」

の杭がある。(12:45)

終了点の先には、シカ柵がある。

詳細図によれば、シカ柵の左側に向かって下ると、

ロープがあるらしい。

あまり尾根らしい尾根ではない。

こっちで本当にいいのかなぁ。

少し下ったところに倒木がある。

先が見えないのでちょっと不安だが、

進む方向は合っているので、このまま下る。

よっしゃ!ロープがあるぞ。

これがきっと、詳細図に記載のあるロープだ。

ザレ場の急斜面なので、慎重に下る。

アンヌはこういう所が苦手だ。

ザレ場が終わると、尾根らしい道になる。

ここにも「水源の森 神奈川県」杭がある。

少し下ると、山火防止の看板。

「管理者 かたばみ興業(株)」とある。

かたばみ興業は、鹿島建設のグループ企業だ。

帰宅してからWebで調べると、この会社が大杉山を

管理しているらしい。

続いて「水源の森 神奈川県」041の杭。

やがて道は、ピークを右に巻くように

進んでいる。

このピークが、馬草山だ。

詳細図によれば、この付近に神奈川県の石柱があるらしい。

記録のために探したが、どうしても発見できなかった。

また「コル」もあるらしいが、こちらも分からなかった。

詳細図に「迷」マークのある地点。

右方向に尾根が見えるが、こちらは進まず、

左方向に馬草山を巻くように進む。

もうハラへったんかい!

踏み跡にしたがって進むと、

植林地帯に入り、平坦な道になる。

やがて、ふっつりと道がなくなる。

まぁ、現在地は分かっているので、

安心して下る。

踏み跡、再び登場。

道はやがて、つづら折りの管理道になる。

そろそろ中川温泉が近い。

踏み跡にしたがって下っていく。

詳細図に記載のある、銃猟禁止区域の看板だ。

道の右側、少し上がったところに

石造りの何かがある。

詳細図に「石櫓」とあるのは、コレのことか。

近くに行ってみると、立派な建造物だ。

石の櫓(やぐら)??なんだこれ?

マヤ文明の石碑のような感じだ。

 

マヤ文明は宇宙との交信をしていたという。

そこで私は、マヤにちなんで、

ピンクレディーの「UFO」を歌う。(振り付けアリ)

入り口がある。中を覗くと何もない。

焼却炉かな?

ゴミはない。燃やした痕跡もない。

建物の上に登る階段もない。

 

誰が何のために作ったの?? 不思議だ。

さらに下っていく。詳細図には、

温泉宿の敷地に入らないよう注意

するように書かれている。

 

まずいな。このままでは温泉宿を直撃だ。

そこで違う方向への道を探す。しかし、他に道はない。

あちゃー!温泉の真上に出てしまったぞ。

下を見るとそこは、入浴場だ。(「魚山亭」らしい)

いかん!これでは覗きになってしまう。

見付かって騒がれたら大変だ。

探検家です!と言っても絶対に信じてもらえないだろう。

 

少しトラバースすると、

小さな堰堤があり、踏み跡もある。

よしよし、こっちだ。

詳細図に記載のあるドラム缶を発見。

ここで終了のようだ。(14:30)

温泉街を通って、県道に出る。

30分ほど県道を歩いて、駐車場のある

中川橋に戻ってくる。(15:00)

 

道迷いせず、無事に下山できた。

すごいぞ、マイナールート探検隊!

 

あとがき

あの石櫓(やぐら)は、なんだったのか。

帰隊してからwebで調査すると、話題にしている探検家のページはいくつかあるが

誰も明確な答えは書いていない。正解をご存知の方がいらっしゃいましたら、

掲示板に書き込みください。書き込みをしていただいた方にはもれなく

一億円が当たりますよう、お祈りいたします。

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