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丹沢のヘソ、同角ノ頭へ

2012年12月31日(月)

西丹沢県民の森 〜 仲ノ沢経路 〜 東沢乗越 〜 同角ノ頭

 

西丹沢県民の森、駐車場に車を停め
仲ノ沢経路から東沢に向かう。

(←仲ノ沢経路、入口)

仲ノ沢経路は、登山道ではない。植林の作業道だ。
経路は谷間で何度も分断されて、しばしば道を見失う。

また、急峻な谷間をトラバースするところも多い。

一般の登山道と違い、仲ノ沢経路は道幅が狭いところが多い。
さらに、急斜面でかなり高い位置をトラバースする
ところもある。

かなり、危険な道だ。とても緊張する。

しかし、緊張はすれども、アンヌの腹は減る。

いつものように、おにぎりタイムだ。

仲ノ沢経路を通過して、東沢の出合いに到着。

ここから、東沢を登っていく。

東沢は登山靴でも登ることができる沢だが、
夏なら、沢シューズで登ったほうがずっと安全だ。

こうして、東沢乗越に到着

次は、同角ノ頭の南西尾根を登る。

ここには、管理道も踏み跡もない。

特筆すべきは、このキレットだろう。
ヤセ尾根が崩れて、尾根が切断されたように
スパッと切れている。

まずは、右側の谷に降りる。

この日は、10mのお助けロープを用意してきた。
他に、スリング、カラビナ、ATC(確保器)を用意した。

少し下ると、人が立てるテラス(みたいなもの)がある。
せっかく来たので、キレットの真下で記念撮影。

キレットの上部は、すっかり細くなっている。

触れるとボロボロと崩れる。
反対側は、スッパリ切れている斜面だ。

次は、キレットの向こう側斜面を登る。

この日、選んだルートは、テラスからなるべく
下らずに登り返すルートだ。

トップで登るのは、もちろん私。
草の根や、わずかな石につかまって登る。

斜面の途中にある少し太めの木にスリングで、自己確保を取る。
続いて、アンヌが私の確保で登る。

ロープが短いため、尾根の上まで3回に分けて登った。

尾根の上まで登れば、あとはいつも通り。

道はないが、ひたすら登っていけば、いずれは山頂だ。
だが、ここから山頂までが長い。

「山と高原地図」で見ると、同角ノ頭は丹沢山塊の
ほぼ中央にある、まさしくヘソだ。

山頂付近は、一般登山道で登っても、急な斜面。

今いる尾根は、登山道のない尾根。
なかなか、簡単には登らせてくれない。それが同角ノ頭だ。

 

東沢乗越から約2時間、ようやく山頂に到着。
仲ノ沢経路では道を見失い、東沢は登山靴では歩きにくく、
そしてキレット越えに時間がかかった。

結局、駐車場からここまで、約5時間もかかってしまった。
現在時刻は、13時を回っている。

下山ルートは、同角山稜を大石山方面に下り、
同角沢へ下降、東沢乗越、そして東沢を下降。

日没は16:30。あと3時間半だ。

とても間に合わない。


そこで、エスケープルートとして、檜洞丸に向かい、
中ノ沢乗越からゴーロ地帯を下降して、
仲ノ沢経路に向かうルートをアンヌに提案。

ところが、アンヌは単調なゴーロ歩きを嫌がった。

そこで、

  「八ヶ岳の岩場みたいなところだよ」

と説明すると、あっさり了解する。

(アンヌのこころは、まだ八ヶ岳にいるようだ)

山頂で急ぎ昼食をとり、中ノ沢乗越に向かい、
ゴーロを歩いていく。
長いゴーロ歩きの後、おにぎりタイム、仲ノ沢経路を経て、
16:15に駐車場に戻ってくる。

日没前に仲ノ沢経路を越えられて、よかった。


同角ノ頭、南西尾根のキレットについて。

事前に調べたweb情報では、
キレットを降りてからどこを登ったか。
それを明確に書いているものをほとんど見つけられ
なかった。

また、登っている写真も見つけられなかった。

このことから、分かるのは、ここを登るのに
みんな危険な思いをしたいうことだ。
(私もそうだった)

何度か書いたが、危険な所を通過するときは
写真を撮る余裕がない。
(私もそうだった)

だから、写真がないということは、
危険なところである可能性が高い。

また、無事に通過しても、写真がないので、
ブログなどに記載するとき、どのように登ったかを
忘れていることが多い。
(私もそうだった)

こういったことは、webで事前にコースを調べるときの
判断基準になるのではないのだろうか。
(私は基準にならない)

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