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機は熟した!今こそ、檜洞丸北尾根に登るときだ

2012年12月16日(日)

神ノ川ヒュッテ 〜 広河原 〜 檜洞丸北尾根 〜 源造尾根 〜 広河原 〜 神ノ川ヒュッテ

丹沢には私たちの探検していない数多くのルートがある。

その一つが、檜洞丸北尾根だ。

檜洞丸北尾根は、地図にルートの記載がない。
しかし、丹沢バリエーションルート愛好家にとっては、
超メジャーな尾根だ。

私は、おいしいものは、最後までとっておく主義だ。

機は熟した!
今こそ、檜洞丸北尾根に登るときだ。

 

 

 

 

神ノ川ヒュッテ近くの林道ゲートに駐車。

林道を50分ほど歩いた広河原へ到着(9:10)。
カーブミラーのあるところから
彦右衛門沢沿いに進んでいく。

檜洞丸北尾根への道しるべはない。
さて、とりつきはどこかな?

テーピングとか、マーキングとか、道しるべとか、
丹沢のバリエーションは、大抵何かしらあるものだ。

しかし、何もない・・・

そこで、地図を見ながらゴソゴソ登ってみると、
よっしゃ! 管理道だ。

このまま、管理道にしたがって登っていけばいい。

判断力のない私が判断するのだから間違いない。

今日は、久しぶりのマイナールート探険だ。
もちろん、おにぎりタイムも健在だ。
稜線に出ると、そこは明るい植林地帯。
さらに管理道を登っていくと、
植林地帯を抜け、原生林の森になる。
この尾根には、ブナがたくさんある。
ブナの幹はとても力強いが、枝はとても繊細だ。

いつものようにハグする。

檜洞丸北尾根は、頂上付近からの展望がすばらしい。
遠く南アルプス、さらには八ヶ岳も見える。

ここ檜洞丸には何度も来ているが、
八ヶ岳を展望できたのは、初めてだ。

双眼鏡で見てみると、おお!赤岳だ。

少し登って檜洞丸の山頂に到着する。
この日の山頂は、風もなく、とても暖かい。
おやつを食べてのんびりと過ごす。

下山は、源造尾根で広河原へ戻る。


この源造尾根は、3年前に登ったことがある。
下山ルートで使うのは初めてだ。

山と高原地図では、破線のルートで記載されており
マイナールート探険家としては、なかなか面白い尾根だ。

しかし、途中で少しルートが分かりにくい。
確か、テーピングがたくさんあったはずだ。
あのテープは、まだあるのだろうか。


今日のルートは、探検友達のMASAHIKOさんが数週間前に
歩いたブログがある。さっそく書き込みしてみると、

“源造尾根は迷うのが難しい位マーキングが有りました
  そこで迷うようなら桐山さんも天下一品!!”

さらに、流浪の探検家、ten-tenさんに伺うと、

“古いテープが幹に巻かれていますので、
  隊長なら何ら問題になる事はないと思います”

よっしゃ!
テーピングは残っている。それなら大丈夫だ!

 

こうして、自信を持って下山を開始する。(13:30)

下り始めは、ヤセ尾根が続き、崩壊地の真上も通過する。
なかなかスリリングなコースだ。

テーピングは、前回登ったときよりさらに増えている。

やがて尾根が広くなってくるが、分かりにくいところは
テーピングがある。全然問題ない。
地図もコンパスも使わずに、のんびりと下っていく。

しかしなぜか、私は道を外す。しかも2度も。

後ろからアンヌ(アンヌ)が叫ぶ。

  「なんで、そっちなの?テープがこっちにあるわよ」

  「こんなにはっきりしたテープがあるのに、信じられない」


これは隊長として、旦那として、ちょっとみっともない。

  「いや、先を確認しただけだよ」(うわ、ウソくさっ!)

  「前に登ったときはこっちから登ってきたはずだよ」(ちがいます)

  「どっちを下っても同じところに行くよ」(行きません)


それにしても、なんで間違えたのか。
原因は、多すぎたテーピングにある。

テーピングは正しく付けられている。
しかし、あまりに多くのテーピングがあるので、つい慢心してしまい
ちゃんと道を探さなかったのだ。

うーん、かな〜り言い訳がましい。


やがて、植林地帯に入り、道が明瞭になる。
こうして無事に広河原に到着(14:40)。
ここで、アンヌが動けなくなる。原因はもちろん、空腹だ。

檜洞丸の山頂からここまで、1時間40分ほど。
山頂であんなにたくさん食べたのにもかかわらず、
腹が持たなかったようだ。

この日に持ってきた食料は、ここで食べつくす。
そして、神ノ川ヒュッテまで林道を歩く。

林道を歩きながら、アンヌは

  「もう、お腹が減った」
  「はやくコンビニに行きたい」

などと何度も繰り返す。

こうして、15:40ごろ神ノ川ヒュッテに到着する。

檜洞丸の北尾根は、丹沢愛好家に人気のある尾根だ。
危険なところもなく、下山は源造尾根ではなく、矢駄尾根にすればいいだろう。
これから丹沢バリエーションルートを始めたい方に、オススメしたい尾根だ。

(くれぐれも、私のように道迷いの達人にならないように)

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