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熊がいるのか、七沢よ

広沢温泉〜山の神峠〜鐘ケ岳〜広沢温泉

2008年1月14日(月)

天気:曇り

行動時間:10:12〜13:50

探検メンバー : キリヤマ隊長、フルハシ隊員

 

フルハシ隊員は登山用の下着を持っていない。

質素をモットーとする彼は必要のない物をいっさい所有しないのだ。

寒さをも耐え忍ぶこの強靭な精神の根源は、いったいなんなのか(ただのビンボーだ)。

しかし、この質素な下着での探検行動は、寒さのために体力を非常に消耗する恐れがある。

よって隊長としては彼に過酷な探検をさせるのは危険、と判断した。

したがって、本日の探検は里山お気軽散策にする。

(本当は私があまりに寒かったので、ちょっと散歩して温泉に入りたかっただけ・・・)

 

広沢温泉付近の駐車場に愛車を止める。10:12

林道を歩きはじめる。

これから向かう鐘ケ岳がよく見える。

分岐に差し掛かる。左が弁天岩、右が鐘ケ岳。

弁天岩はクライマーの聖地、今日もトライしている人はいるのだろうか。10:18

クライマーの車限定で進入禁止になっている看板がある。

ちょっと寄り道して、10分ほどで弁天岩のビューポイントに到着すると、

2パーティーが登っているのが見える。10:26

果敢に壁に挑む2人。

夏には沢登りのもチャレンジする我々だが、ロック クライミングは未だ経験がない。

いずれはチャレンジしたい。

元の林道まで戻って、鐘ケ岳を目指す。

石切り場の跡地を通過する。10:52

のんびりとした里山の道だ。

フルハシ隊員はしきりに「いいところだ」 と言う。

質素な精神の彼は、ここにある凛とした空気を感じるようだ。

私も心を静かにして凛とした空気を感じてみることに。

゛゛゛゛゛゛゛・・・・・・・.......____________

うーむ、まったくわからない。まだまだ、修行が足りないようだ。

廃屋の脇を通過する。

私が小学校の頃には近所にも廃屋があり、探検と称して中に入って遊んだものだ。

最近は廃屋を「はいおく」と読むことも忘れるくらい、この手の建物を見かけなくなった。

今考えてみれば、突然崩れてもおかしくない廃屋に入り込んで遊ぶなんて

危険極まりないが、当時はそんなこと気にもとめなかった。

さらに里山道を進んでいくと、

熊情報をゲット。

こんなのどかな里山に熊が出没するとは、ちょっと考えにくい。

しかも、このイラストまったく緊迫感なし。

脱力系の熊に少し癒される。

び〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おや、ビープ音がこだまする。

び〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こんな山道で、

び〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんの音だろう。

び〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここから出ている音だ。

どうやら鳴りっぱなしになっているようだ。

び〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

近くに不法投棄の禁止の看板があるところから、

この場所に近くに立ち寄るとセンサーが反応して音が出る、と思われる。

鳴りっぱなしなのは故障か?

しかしそれにしても、山ではいろんなものに出くわす。

山の神峠の下にあるトンネルに到着。11:16

ここから鐘ケ岳への登り口がある。

登り始めは鎖場だ。

鎖を使わなくてもまったく問題なく登れるのだが、

せっかく設置してあるので使って登る。

年の功60くらいの3人のパーティとすれ違う(振り返って撮影)。

「初心者向けの山と聞いていたのに、なんてデンジャラスな山だ」

としきりに 「 デンジャラス 」 を連発している。

年配の人がこのようなカタカナ言葉を使うと、なんとも不思議な感じだ。

(しかも、この山道は決してデンジャラスでない)

しばらくは急な登りが続く。

だんだん体が暖かくなってくる。

お中道を行く。気持ちがいい。

こうして、唐沢峠との分岐点に到着。11:35

ここにも熊注意の看板がある。こちらの熊はシルエットで描かれ

ちょっと目もすわっている。

こわい・・・・もっと癒して欲しい。

分岐点をすぎてからは、尾根道となる。

冬場の枯れた木々がまた美しい。

ここでキリヤマ隊長が現在地を確認。

左手には大山三峰山が見える。

緑が多い季節は葉に隠れて見えないだろう。

さらに尾根道を登ると、

鐘ケ岳山頂に到着。12:05

展望の無い山頂だ。

山頂にある仏像の写真をとりまくるフルハシ隊員。

先日、彼はカメラを購入した。

おお、なんとすばらしく高価なカメラだ。

質素をモットーとするフルハシ隊員にしては、

ずいぶんと思い切った買い物になったはずだ。

しかしながら、登山用の下着も早く買ってほしいものだ。

この写真はフルハシ隊員が撮影したもの。カメラの腕前もなかなかだ。

山頂ある2体の仏像は、補修はされているが損傷が激しい。

 

仏像の足元にはお賽銭がある。

仏像の背中に明治12年とある。西暦でいうと1879年、128年前だ。

これだけ長い間風雨にさらされると、朽ちてしまうのも当然だ。

山頂より少し下ったところに神社がある。12:09

こんなところに立派な神社があるなんて、ちょっと驚きだ。

神社のある場所には展望がある。

横浜ランドマークタワー、新宿都庁も見える。

曇っているのに、あんな遠くまで見えるなんて

これまた驚きだ。

神社からは階段が続く。12:27

先日の大倉尾根に続いて、何段あるのかを数えはじめる。

階段の幅が狭く、足を踏み外しそうだ。

振り返って撮影。長いけど気持ちのいい階段が続く。

石碑がある。

(このタイプの石碑は下までいくつもあった)

齋藤又左エ衛門、小林吉右エ衛門、小泉彦右エ衛門

田中又兵エ、田中惣兵エ。(敬称略)

かつての地元有志だろうか。

日向山が見えるポイントを通過する。

石碑と仏像のセットがある。

石碑には文久4年とある。西暦でいうと1864年、143年前だ。

年表で見たら幕末、池田屋事件の年らしい。

143年前の石碑にこんなに細かい線が残っているなんて

ずいぶんと持ちがいい。なぜこの石碑は崩れないのだろう。

頂上にある仏像は128年前のものだった。

この違いは置かれている場所の条件が違うからだろうか。

さらに下っていくと。

「上杉公内の墓3分」の道しるべがある。13:05

上杉公内の墓まで、ちょっと寄り道をしてみる。

2分ほどで上杉公内の墓に到着。

上杉公内は、いかなる人物なのだろうか。

Webで調べたが、やはりわからなかった。

上杉公内の墓の先を進む。この先のルートははっきりしていない。

これはあまり知られていない道か。

血が騒ぐ。

ううむ、よし行くぞ、マイナールート探検隊の出動だ!

はっきりしていない道に不安もある。

しかし、我々には勇気がある。大丈夫だ。

よし、いつもの調子が戻ってきたぞ。

おや?足跡だ。

むむ、これは人間の足跡ではないぞ。

周囲を良く見てみる。

近くに地面を掘ったような跡が、

ぞぞ〜っ、こっ、これは、熊だ!。

探検は中止だ!

逃げろ!!

元の道まで走って戻ってきたので、すっかり息が上がってしまった。

いや、足跡だけでも怖い。ばったり出くわしたらもっと怖いだろうなぁ。

(イノシシかもしれない…)

やはり、今日は探検はしない。

ゆっくり里山散策で行く。

最後の階段を振り返って撮影。13:37

階段の数は全部で403段だった。

駐車場までは一般道を歩く。

愛車に到着。13:50

少し遅いお昼を食べる。

そして、待望の温泉に到着。

入口に

癒しの宿、波動の湯

とある

もうひとつ

癒しの宿、波動の湯

とある。

波動??。 とにかく温まれればいいので、ここにする。

フロントから露天風呂に行くまでに

こんなものがある。

宇宙エネルギーパワーボックス、身も心もリフレッシュ。

1回30分、2000円だ。

波動水飲むコーナー。

こちらは気功。

(気孔のこと?)

施術室とある。何を施術するのだろうか。

近くに張ってあったポスター。

書いてある内容は理解ができないが、

温泉の効用のことだろうか。

波動水で入れたレギュラーコーヒー。

200円なり。

波動ファンにはたまらない温泉なのだろう。

波動ファンでなくても気持のいい普通の温泉だった。

最後に、駐車場から見た鐘ケ岳。

それでは、またお逢いしましょう。

 

感想:

距離も勾配もなく、里山散策としては最適のルートだった。

山の神峠から唐沢峠までは2008年の昭文社地図にはルートが掲載されていないが、

2006年版には2つルートが記載されている。いずれは探検してみたい。

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